2022年5月12日のブックマーク (1件)

  • 読書メモ:『醜い自由 -ミル「自由論」を読む』 - 道徳的動物日記

    醜い自由 (新基礎法学叢書21) 作者:若松 良樹 成文堂 Amazon タイトルの通り、『自由論』でミルが主張していることについて緻密に分析していく、といった感じの内容。序文では著者は思想史家ではなく、このにも文献学的な厳密さもないことが断れているが、実際のところはなかなか専門的で細かい(それゆえに地味)な内容だ。 『自由論』は魅力的な著作ではあるが、そこでミルがしている主張は一冊のなかにもちらほらと矛盾があったり、根拠がはっきりしていなかったり、論理が飛躍していることも多い。そこをきっちり整えて、ミルが『自由論』でほんとうに言いたかったのはどんな主張であるか、というのを探っていくのが狙い。 全5章だが、その内容は二つの部に分けることができる。 第一部(1章〜3章)で扱われるのは、「なぜパターナリズムは否定されるべきであり、自己決定が重視されるべきか?」というもの。これに対して、「個人

    読書メモ:『醜い自由 -ミル「自由論」を読む』 - 道徳的動物日記
    DavitRice
    DavitRice 2022/05/12