さて、だいぶん間が空きましたがまだ14話の話が続きます。 ネタが多いんですよね、この回は。 ……なお、本来なら整形外科でカバーする範囲の話で、私が内科医であることはどっかに行ってる気がしますが、気にしないでください。 田舎で二次救急をやってますと、外傷初療や小外科(ちょっと縫う程度の傷の処置などですね)はできないと話になりませんから、内科医でもやることはあるということで。やんない奴おるけど。 それはさておき、本題に入りましょうか。 症例の概要の決め方 前回、「薬谷の経験値では、目立つ傷以外のことをとっさに思い浮かべて調べることは困難」と結論付けました。 主人公の経歴を考えるなら、別に何の不思議も無いことなんですよ。目立つ出血があったり、明らかな骨折があったりすると、どうしてもそちらに意識が行ってしまいます。リアルワールドなら、見落としを減らすために「調べてそれがないと判るまで、いかなる損傷