インフルエンザは嫌なものです。熱が高くなり、鼻が詰まってせきが出て、筋肉痛やだるさも襲ってきます。それでも「日ごろ健康な大人」なら、病院に行かなくても、たいていは自然に治るそうです。それでもなお、病院に急ぐべきなのはどんな時か。国際医療福祉大三田病院(東京都港区)の志賀隆救急部長が説明します。【毎日新聞医療プレミア】 寒い季節になり、インフルエンザが大流行しています。国立感染症研究所によると、今月27日までの1週間で、全国で推計約222万6000人の患者が医療機関を受診したそうです。救急外来に運ばれる患者さんの中にもインフルエンザの方がよくみられるようになりました。今回は、インフルエンザの症状や対処法、いっしょに起こるかもしれない病気(合併症)について、ポイントを解説したいと思います。 ◇どんな症状? インフルエンザが特に流行している時期に、「発熱」「のどの痛み」「せき」「鼻水」「筋肉痛」