「鹿の王」は2015年本屋大賞、第4回日本医療小説大賞を受賞している医療ファンタジー。故郷を守るため戦うも敗北した男・ヴァンは、岩塩鉱で働く奴隷に身をやつす。謎の病が発生した岩塩鉱から逃げ出したヴァンは、その途中で幼い少女を拾う。一方で、医術師・ホッサルは流行り病の治療法を探していた。過酷な運命に立ち向かう父子と、命を救うため奔走する医師の視点から、人々の絆を描き出す。 映画化に当たり上橋は「映画化を打診されたとき、まず出た言葉は、『え? それは無理でしょう!』でした」「しかし、Production I.Gさんが制作なさると聞いて安堵しました。I.Gさんなら原作に囚われ過ぎず、アニメとして面白い映画を創ってくださるでしょう」とコメント。I.Gの石川光久代表も「『鹿の王』を読んだ時、これは『作ってはいけない』作品であると感じました。実は、今でも思っています」と本作のアニメ化が一筋縄ではいかな