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ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (14)

  • 「日本はなぜここまで教育にカネを使わないのか」への答え - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ニューズウィーク日版に、舞田敏彦さんによる「日はなぜここまで教育にカネを使わないのか」という文章が載っています。 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/post-8491.php ブログでも再三取り上げてきたOECDのデータ等を使って、「日はいかに教育にカネを使わないのか」を提示しているのですが、文章を最後まで読んでも、「日はなぜここまで教育にカネを使わないのか」という問いかけもなければ、「それは・・・・だからだ」という答えも書かれていません。 まあ、タイトルは編集部が勝手につけたのかも知れないので、舞田さんの責任とは言えないかも知れませんが、タイトルを見て答えが書かれていると思った人の欲求不満を、僭越ながら拙文を引用して少しでもなだめてみたいと思います。 昨年『POSSE』32号に載せた「日型雇用と日型大学の歪み

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  • 低賃金カルテル異聞 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨年末からネット上で「低賃金カルテル」なる言葉が流行っていたようですが、あまり口を挟む必要もなさそうな議論が多いようなので静観しておりましたが、そういえばそういう概念って欧米でもあるのだろうかと思って検索してみたら、一昨年の英紙「ザ・ガーディアン」の記事にこういうのがありました。 https://www.theguardian.com/commentisfree/2015/sep/21/lidl-living-wage-low-pay-cartel-british-business-model (Will Lidl’s living wage smash the UK’s low-pay cartel?) 「リドルの生活賃金はイギリスの低賃金カルテルをたたき壊すか?」 「low-pay cartel」は文字通り「低賃金カルテル」ですね。リドルというスーパーマーケットが時給を8.2ポンド(ロ

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  • ジョブの研修、やる気の研修 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    研修を英訳するとトレーニングであり、もう一遍和訳すると訓練になる。 新人研修とは何か? 「この仕事できますか?」「はい、できます」で就『職』する社会では、それは一応の教育訓練を受けている仕事について、より実務レベルで突っ込んだ訓練を施すことだ。 日でも、ジョブ型の医療職では、新人医師や新人看護師の研修というのはまあそういうものだろう。 しかし、「我が社のどんな仕事でもやる気がありますか?」「はい、やる気があります」で入『社』する社会では、そういうわけにはいかない。 ではどういう風になるか。 「そもそも君たちがやる仕事は・・・」というやり方もあり得るし、結構多い。 でも、そうである必然性はない。 とりわけ、具体的な仕事についてはそれぞれの職場で上司や先輩からOJTで失敗しながら経験を積んで学んでいくという前提に立つと、それ以前の段階の新人研修では、これからそれぞれ配置された職場で覚えていく

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  • 労働組合は賃金カルテルだが・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「ニュースの社会科学的な裏側」さんに、評論家相手に詰まらん喧嘩を売るな、と諭されたこともあり、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/--9bf9.html(「犬もわない池田-濱口論争を整理」されました) 淡々と、事実のみを指摘し、労働問題に関心のある方々への参考としたいと思います。そうしておけば、変なイナゴも湧いてこないでしょうし。 さて、例によって池田信夫氏のつぶやきですが、 http://twitter.com/#!/ikedanob/status/80854685522739200 >労働組合は賃金カルテル。ワグナー法までは違法だった。 例によって、半分だけ正しいというか、一知半解というか、いやいやそういうことを言ってはいけないのであった。どこが正しいかというと、 1890年のシャーマン反トラスト法が、連邦最高裁によっ

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  • 「同一労働」の中身 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    国際経済労働研究所が出している月刊誌『Int'lecowk 国際経済労働研究』の8月号に、同志社大学の石田光男さんが「 「同一労働同一賃金」の「同一労働」とは何か」という見開き2ページの短文を寄せています。 http://www.iewri.or.jp/cms/archives/2017/08/intlecowk-201781072.html 見開き2ページといいながら、ここまで端的に物事の質をズバリと書いたひとはあまりいないようにも見受けられるので、その冒頭部分の数パラグラフを引用しておきます。 ・・・日の何がこの来平易なはずの問題を難題にしているのか。手順を追って考える必要がある。 まず確認しなくてはならない点は、これが少しも難題ではない欧米諸国の実情を知ることである。・・・これらの国々では、そもそも賃金というものは、日のように個別企業が管理の手段として活用できるものとは考えら

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  • 俺はね、五人潰して役員になったんだよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    松崎一葉『クラッシャー上司-平気で部下を追い詰める人たち』(PHP新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。 自分の出世のために、次々に部下をつぶしていく人の精神構造と対処法を、数多くの実例に接した精神科の産業医がやさしく解説。 クラッシャー・ジョウじゃなくって、クラッシャー上司です。 著者の松崎さんは数少ない産業精神医学の専門家。いじめパワハラが大きな問題となり、電通第二事件が世情を賑わしている今日、是非多くの人々に読まれるべきです。 とともに、そこに描かれているいくつもの実例を読む進むにつれ、圧倒的に多くの組織人たちは、「あっ、これ、我が社にもあるある」という思いを何回もするでしょう。そう、「多くの会社、組織のメンタルヘルスを見てきたものの経験値として、一部上場企業の役員のうち数人は「クラッシャー上司」がいる、ということはできるだろう」と著者は述べています。 彼らクラッシ

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  • 非正規雇用はジョブ型か? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨日、ユニオンサマーセミナーでお話ししてきました。 講演後、かなりたっぷり質疑応答の時間があって、その中に非正規雇用はジョブ型なの?という質問がありました。質問したご人がツイートしているので、それを引用しておきますと、 https://twitter.com/Ningensanka21/status/766981232609497088 今日はhamachan先生に「ぶっちゃけ非正規ってジョブ型じゃなくね?」という趣旨の質問をしてみたら、「ルールとしてのジョブ型」と「事実としてのジョブ型」という答が返ってきたが、どういう意味なんだろう。 個人的には、非正規労働者は就「職」でもなければ、賃金もほぼ最賃+αという感じで職務給でもなく、メンバーシップではないがかといってジョブに基づいて処遇されているというわけでもないよなぁと感じていた。 hamachan先生曰く、ルールとしてジョブに基づいた処

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  • 勤勉にサービスしすぎるから生産性が低いのだよ!日本人は: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    産経の記事ですが、 http://www.sankei.com/politics/news/151218/plt1512180033-n1.html (労働生産性、先進7カ国で最低 茂木友三郎生産性部会長「勤勉な日が…残念な結果」) 日の生産性が低いことは以前から繰り返しブログでも取り上げてきていますが、この新聞記事を見てがっくりきたのは、日生産性部のトップともあろうお方が、こんな認識であったのか、といういささかの絶望感でありました。 茂木会長は、「日は勤勉な国で、生産性が高いはずと考えられるが、残念な結果だ」と評価した。 生産性のなんたるかがよくわかっていない市井の人々はよくこの手の間違いをしますが、さすがに日生産性部会長がこの言葉はないでしょう、と。 茂木会長は「労働人口が減少する日が国内総生産(GDP)600兆円を達成させるためにも、生産性の向上が必要で、特にサー

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  • 矢野眞和『大学の条件』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    矢野眞和さんより『大学の条件 大衆化と市場化の経済分析』(東大出版会)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-051332-6.htmlの大学には公的資金の投入が少なく,個々の家計に教育費の負担が重くのしかかっている.実証データを経済学的に分析し,大学進学機会の平等化が経済政策としても合理的であること,大学がエリートだけではなく,社会全体を支えるみんなのためにも有益であることを主張する. 学術書ですから『大学の条件』というタイトルになっていますが、一般向けのだったら、間違いなく『みんなの大学』あるいはむしろ『大学はみんなのもの』というタイトルになっていたでしょう。 こののエッセンスは、序章「それでも大学はみんなのためにある」という22ページに及ぶやや長い序章にあります。 現状を肯定する保守的世論-利己的家族

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  • 営利企業のくせに共産党みたいなノリで働かせるからブラックなの - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    どうも、基的なところがよくわかっていないまま筋道がひっくり返った議論が展開されている悪寒・・・。 https://twitter.com/rakuslckita/status/258230084736020482 赤旗を含め、共産党共産党員の活動は、市場原理を無視した安すぎる労働力によって成り立っている。みようによっては超絶ブラック、みようによっては理想的な公共の福祉。 あのですね、政治団体であれ宗教団体であれ慈善団体であれ、市場原理に基づいて営利活動をやっているのではない結社が、市場原理ではとうてい調達できないような安価な労働力を雇用労働力ではない「党員」や「信者」といった言葉の真の意味における「メンバーシップ型労働力」として駆使することによって、その目的を達成しようとすること自体は、何ら問題ではないのですよ。それは、同じ信念や信条を共有しない外部者からはブラックに見えるかもしれない

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  • 年少者の不当雇用慣行実態調査報告@婦人少年局 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    旧労働省の婦人少年局というところは、むかしは非常に熱心に女性や子どもたちの労働実態の調査をやっていたのです。とりわけ、今ではほとんど忘れ去られているでしょうが、年少者の不当雇用慣行について、1950年代の半ばごろにその実態を暴いた報告書は、東北地方、九州地方、近畿地方、関東甲信越地方の4分冊として、刊行されています。 おそらく今では役所の中でも誰も知らないであろうこの報告書を、ちょっと紹介してみましょう。今ではみんながうるわしく描き出す「三丁目の夕日」のちょっと前の時期の、日社会の凄絶な実態をちょっとの間だけでも思い出すために。 やはり、人身売買の家といえば東北地方で、1950年代にもこういうケースが結構あったようです。 >年齢:15,性別:女、業務内容:芸妓見習、前借金:1万円、備考:中学1年中退 もともと生家があまりに貧しいので、べるだけでもという親の考えと、芸者にすれば教育をし

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    DustOfHuman
    DustOfHuman 2013/12/29
    今だとあっても潜ってるから余計悲惨になってたりして
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  • 解雇するスキル・・・なんかなくてもスパスパ解雇してますけど - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    現実の世の中のことが当はよく分かっていないくせに分かっているような顔をしていろいろ語るたぐいの人々が後を絶ちませんが、現実の世の中のことを理解するには、現実に紛争として起こってきている物事を観察するのが一番です。 たとえば、労働問題で言えば、こういうのを読むとかね。 http://www.jil.go.jp/institute/reports/2010/0123.htm(労働政策研究報告書 No.123 個別労働関係紛争処理事案の内容分析) わたくしが執筆した雇用終了のところから片っ端から羅列すると、 ・10185(非女):有休や時間外手当がないので監督署に申告して普通解雇(使は業務対応の悪さを主張)(25 万円で解決) ・10220(正男):有休を申し出たら「うちには有休はない」その後普通解雇(使は「業務態度不良」)(不参加) ・20017(正男):残業代の支払いを求めたらパワハラ・い

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  • 普通の労働者感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    以前にも取り上げた「ニート海外就職日記」ブログに、最近、普通の労働者感覚を示す妙味深いエントリが連投されているので、紹介しておきます。このブログ、やたらに「w」を多用する表現方法がいかにも私の趣味には合わないのですが、そこを我慢して読むと、言ってることは実にまっとうな、普通の労働者感覚なんですね。 http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/blog-entry-314.html(24時間営業で首の締め合いが激化w。) >「普通の仕事をしている人間」って何だ? 「普通のクソ仕事を~」の間違いだろw? こういうニュースを読むと、この社会はもう何かが根っこから決定的に間違ってるとしか思えんな。自分らがクソ労働環境での我慢大会から抜け出せないからって、役所も銀行も我慢大会に参入wして遅くまで開けろ、24時間営業にしろ、土日も働けって。。。どうしても不幸の横並びを強要し

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