9月29日文科省から、4月実施の「全国学力調査」(全国学力・学習状況調査)の結果が発表されました。大阪府の学力調査の結果の推移は、朝日新聞9月30日朝刊に載せられています。 これを見ると中学3年生の学力調査の結果が、昨年急激に上昇し、そして今年は一転して下降に転じているということがわかります。その理由は何でしょうか。今年の生徒は、昨年の生徒とくらべて学力が低下したということでしょうか。 そうではありません。大阪府では、昨年度の中学3年生に対して「全国学力調査」の結果を公立高校入試の内申点に反映させたためです。これは唯一大阪府だけの入試制度改革です。そのため、昨年度の中学3年生は、塾や学校で過去の全国学力調査問題に取り組み、その結果、学力が急上昇したように見えるのです。まさに入試をえさに中学3年生の全国学力調査結果を向上させたのです。 「全国学力調査」は、高校入試のための調査ではありません。