Royal Society Open Science誌に掲載されたUniversity of WarwickのAdrian Letchford氏らによる論文「The advantage of short paper titles(試訳:タイトルが短い論文の利点)」を紹介する。 抄録 膨大な量の科学論文が毎年出版され、相当の注目を集めるものもあるが、他はほとんど省みられない。この違いを、論文発表の一側面(タイトルの長さ)である単純な尺度により説明できるか否かを調査した。分析の結果、タイトルが短い論文を出版するジャーナルは、論文あたりの被引用数が多かった。この結果は、タイトルが短い論文は理解しやすく、そのため被引用数が上がるという興味深い仮説と一致する。 Nature誌とScience誌では、本論文の結果を引用しつつ、タイトルの長さと被引用数に関する先行研究の紹介や、研究者からのコメントなどを