東京電力は12日、福島第一原子力発電所で、作業員10人から放射性物質による身体汚染を確認したと発表した。 同原発では、作業員の熱中症対策のため、作業拠点である免震重要棟前で、水を霧状に散布している。東電は、その霧に放射性物質が混じり、10人が汚染した可能性があるとみている。 発表によると、同日午後0時半頃、同棟前に設置した放射性物質の測定器で、周辺の空気が汚染しているとの警報が発生。作業員10人が同原発を出ようとして検査を受けた際、頭や上半身の表面に汚染が確認された。 10人は同棟前で移動用のバスを待っている間に、霧を浴びたという。同棟前では、汚染が少なくなったとの理由で、防護マスクなどの着用は義務づけられていなかった。作業員の被曝量や汚染の原因について、調査を急いでいる。