政権批判で知られるロシアのラジオ局に23日、刃物を持った男が押し入り、女性キャスターがのどを切られて重傷を負った。当局は一方的な恨みによる犯行との見方を伝えている。ただ、このラジオ局はロシアで数少ない政権に批判的なメディアとされ、別のキャスターも9月に襲撃への不安を理由に国外に脱出しており、政治的な背景を疑う声も上がっている。 襲われたのは民間ラジオ局「モスクワのこだま」のタチアナ・フェリゲンガウエルさん(32)。副編集長を務め、朝の番組の司会者としても知られる。 ラジオ局広報などによると、建物はモスクワ中心部にあり、男は14階の入り口で警備員の顔にスプレーを吹き付けて侵入した。男はロシアとイスラエルの二重国籍を持ち、最近、イスラエルからロシアに戻ったばかりだという。 男はその場で捕まり、取り調べで「5年間、テレパシーでフェリゲンガウエルさんと交流し、憎悪を募らせた」などと動機を話している
党大会では中共中央委員会委員と候補委員および中共中央紀律検査委員会委員の差額選挙をするための候補者リストが党大会代表に配られたため、一部の情報が漏れてしまった。新チャイナ・セブンのリストを予測する。 ◆閉幕前に行われる差額選挙 24日には第19回党大会が閉幕するが、その前に中共中央委員会委員と候補委員および中共中央紀律検査委員会委員の差額選挙(何パーセントかの候補者が落選する)を行なう。その選挙のための候補者リストが約2300名に及ぶ党大会代表に配られた。そのため候補者リストの一部情報が漏れてしまったという。 それによれば、王岐山(69歳)の名前は中共中央紀律検査委委員会の候補者の中だけでなく、中共中央委員会委員の候補者リストの中にもなかったという。ということは、王岐山は新チャイナ・セブンの中で中央紀律検査委員会書記から降りたということになり、新チャイナ・セブンにも残らないことを意味する。
パリを訪問している希望の党代表の小池百合子・東京都知事は23日、キャロライン・ケネディ前駐日米大使と対談し、惨敗した衆院選について「都知事に当選して(女性の活躍を阻む)ガラスの天井を一つ破った。都議選でもパーフェクトな戦いをしてガラスの天井を破ったかなと思ったけど、今回の総選挙で鉄の天井があるということを改めて知った」と語った。 小池氏は温暖化対策などを話し合う国際会議でケネディ氏と対談し、女性活躍についての質問に答えた。 会議後、小池氏は記者団に「鉄の天井」の発言の真意を問われ、「厳しい戦いであったという一つの表現。女性だからということと直接関係ない。いい試練で、多くを学ばせていただいているとポジティブに考えている」と説明した。 また、小池氏は街頭演説の際に女の子から「将来、政治家になりたい」という手紙をもらったと明かし、「若い世代が政治に主体性を持つことを感じてくれた。それだけでもキャ
衆院選投開票(22日)を前に希望の党代表の小池百合子東京都知事と民進党の前原誠司代表は20日夕、都内でそろって街宣車の上に立ち、街頭演説を行った。冷たい雨が降りしきる中、小池、前原両氏とも安倍晋三政権批判を展開し、政権交代可能な二大政党制の実現について熱弁をふるった。ただ、聴衆の反応はいまひとつ冷めたものだった。詳報は以下の通り。 前原誠司・民進党代表 なぜ今回、小池さんとの合流を決めたのか。そのことについて訴えたいと思います。 今日は10月20日。私が民進党代表になったのは9月1日ですから、まだ50日しかたっていません。9月1日の後、人事を決める際に、ある議員のスキャンダルが発覚し、また離党者も後を絶たない。こういう状況の中で、安倍さんは解散を決めた。 この状況で、どう今の政治に立ち向かうか。それが私に突きつけられた大きな重い現実でした。私はその時に2つの選択肢を考えました。昨年の参院選
衆院選(22日投開票)に無所属で出馬している民進党出身者らが選挙後、国会で立憲民主党と統一会派を組む方向で調整していることが18日、分かった。民進党出身者らが23日に会合を開いて最終調整し、立民側に申し入れる方向だ。参院民進党も24日に参院議員総会を開き、今後の方針を話し合う。 衆院選では、民進党から希望の党や立憲民主党に移籍しなかった岡田克也元外相や野田佳彦前首相、江田憲司前衆院議員ら約20人が情報交換のためのネットワークを作り、相互支援をしている。 民進党の前原誠司代表は衆院選後、参院も含めて希望の党への合流を呼びかけているが、岡田氏らは拒否する考えだ。参院民進党の大半も合流を拒む方向だ。民進党出身の無所属前職は18日、「立民の枝野幸男代表と話し合うことになる」と明言した。岡田氏も15日に「野党がきちんと協力できる態勢をつくり、将来、大きな固まりにならないといけない」と語っている。 岡
立憲民主党の長妻昭代表代行(57)は17日までに日刊スポーツの単独取材に応じ、選挙後、参院に残る民進勢と合流し、民進党が復活するとの臆測について「絶対にない」と否定した。「立憲民主党としてやっていく」とした上で「入党希望者は拒まない」と述べた。希望に合流した民進勢が選挙後、何らかの理由で希望を離れたとしても「行ったり来たりは良くない」とし、合流組の立憲入党は難しいとの考えを示した。 希望合流の判断を下した前原氏について「良かれと思って行動したと思う」と語った。「初めから小池氏の意図を知っていたのでは」との質問には「それはないのでは。そういう人ではない」とかばった。 国民の支持を伸ばしている立憲。「中道リベラルがぽっかりと抜け、中道支持層の投票先がなくなった。無所属でバラバラに出たら、後に歴史を振り返った時に絶対に良くないと思った」。枝野幸男代表と新党結成に踏み切った。「これまでの野党は批判
9月25日、首相官邸で会見を開いた安倍総理は、今回の選挙を緊迫する北朝鮮情勢への対応を誰に任せるかなどを問う「国難突破解散」と位置づけた。だが連日メディアを賑わせているのは、小池東京都知事を代表とする新党・希望の党の立ち上げを始め、旧民進党勢力の離合集散を巡る「政局」が主であり、安全保障政策をめぐる具体的な議論が深まっているとは言い難い。 しかしその間にも、北朝鮮の核・ミサイル活動は活発化の一途を辿っており、朝鮮半島情勢は緊張の度合いを強めている。こうした一連の問題は、ワイドショーなどでも度々取り上げられ国民の関心を集めているものの、それが具体的にどのような形で日本の安全に影響を及ぼすのかを明確にイメージするところまでには至っていないのが実情ではないだろうか。そこで本稿では、今後生起しうる蓋然性の高そうな具体的シナリオを踏まえながら、朝鮮半島情勢が日本の安全保障に及ぼす影響について考えるた
ドイツの大手自動車メーカーをめぐるカルテル疑惑の調査の一環で、欧州連合(EU)の欧州委員会は23日までに、複数のメーカーの拠点を独占禁止法違反の疑いで立ち入り調査したと発表した。社名は明らかにしていないが、ダイムラーとBMWは声明で調査を受けたことを認めた。ロイター通信によると、フォルクスワーゲン(VW)も本社やグループのアウディの拠点で調査を受けたという。 独誌シュピーゲルが7月、VW、アウディ、ポルシェ、BMW、ダイムラーの5社が1990年代から広範囲に及ぶカルテルを結んでいた可能性があると報道。ディーゼル車の排ガスを浄化するためのタンクを容量の小さいものとすることでも合意し、後の排ガス不正につながった可能性があると指摘していた。 欧州委は20日と23日に出した声明で、調査は予備的段階で、違法行為を示すものではないとしている。ただ、違法行為が確認されれば、各社に多額の制裁金が科される可
トランプ米大統領は22日放送の米FOXニュースのインタビューで、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応について「すべての準備ができている」と語った。「どれだけ万全か知ったら驚くだろう」とも述べ、軍事的な選択肢も検討していることを強調した。 トランプ氏は、中国の銀行が北朝鮮側との取引を停止したことなどについて「米中関係は非常に良い」と強調。習近平(シーチンピン)国家主席について「北朝鮮に対して重要な行動をとる力がある」と評価した。11月の初訪中を前に中国側のさらなる協力に期待を示した形だ。 一方、カーター元米大統領は22日付の米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、北朝鮮が「朝鮮半島や日本、米本土をも破壊できる核兵器を持っただろう」との見通しを示した。カーター氏はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)に対し、「必要ならば、私は用意がある」と緊張緩和のために訪朝する考えがあると伝えた
衆院選でなぜ自民党が大勝し、政治はどうなるのか――。長年の日本政治ウォッチャー、米コロンビア大のジェラルド・カーティス名誉教授が23日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で苦言を交えて語った。 安倍晋三首相が衆院を解散したのは、議員任期の4年間さらに首相を続けたいからだ。加計・森友問題を避けるためといった批判もあるが、彼は首相の解散権を賢く使った。議院内閣制とはそういうものだ。 それでも希望の党が現れて自民党に危機感が走ったが、野党の分裂で地滑り的に勝った。自民党はラッキーだった。野党が協力すれば自民党は40~60議席を減らし、安倍首相は辞めざるを得ないと私は思っていた。小池百合子代表がそれを吹き飛ばした。 1人が当選する小選挙区制では、政党は支持を求める有権者の幅を広げないといけない。中道から右の自民党に対抗するなら、中道から左だ。だが彼女は、合流を求めた民進党でリベラルな人たちを排除した
今回の衆院選は、政権批判票の受け皿となる野党が分散したのが大きな特徴だ。複数の野党候補(野党系無所属を含む)が競合した「野党分裂型」226選挙区のうち、約8割の183選挙区で与党候補が勝利をおさめた。一方、朝日新聞が各野党候補の得票を単純合算して試算したところ、このうち3割超の63選挙区で勝敗が逆転する結果となり、野党の分散が与党側に有利に働いたことがうかがえる。 「野党分裂型」の226選挙区は全289選挙区の78%を占める。結果は与党183勝、野党43勝と与党側の大勝だった。これに対し、「与野党一騎打ち型」の57選挙区では、与党39勝、野党18勝。分裂型に比べて野党側が善戦した。 野党が分散した最大の原因は、民進党の分裂だ。民進の前原誠司代表が衆院選前に小池百合子・東京都知事率いる希望の党への合流を表明。民進で立候補を予定していた人は希望、立憲民主党、無所属に3分裂した。 ただ、民進は前
名門パレスチナ一族ラジューブ家に生まれたアベド・ラジューブ氏は23年間、イスラエル対内諜報機関シンベトのスパイだった=イスラエル南部アシュケロンで パレスチナ社会を分断 イスラエルが1967年の第3次中東戦争以降、占領を続けるヨルダン川西岸地区。その南部ヘブロン出身の名門一族ラジューブ家に生まれたアベド・ラジューブ氏(58)は、81年から23年間、イスラエルの対内諜報(ちょうほう)機関シンベトのスパイだった。一族は現在も、パレスチナ自治政府の主流派政党ファタハ幹部らを輩出している。 スパイへの勧誘を受け入れたのは、ファタハの域外諜報員だった80年。パレスチナ国家建設の実現性を悲観しての決断だったという。「我々はイスラエルとの戦いに勝てるのか。イスラエルはすでに国家として根を下ろしている。イスラエルで少数派として生きる方が現実的ではないのか」
米ニューヨーク国連本部の前で再会を喜ぶムサブ・ユセフ氏(写真右)とイスラエル対内諜報機関シンベト元幹部、ゴネン・ベンイツハク氏=ベンイツハク氏提供 ハマスの息子、暗殺回避への活動 「ハマスのメンバーに会うのは初めてだった。凶暴なモンスターを想像していたが、座っていたのは私のように臆病そうな青年だった」。パレスチナ人らが対象のイスラエル対内諜報(ちょうほう)機関シンベト元幹部、ゴネン・ベンイツハク氏(46)が20年前の記憶をたどる。 青年は、第2次インティファーダ(民衆蜂起、2000~05年)当時、イスラム原理主義組織ハマスのヨルダン川西岸地区トップだったハッサン・ユセフ氏(62)の長男ムサブ氏(39)。「繰り返し収監される父親にかわって、家族を守っていた」(母サブハさん)。1996年に「テロ容疑」で逮捕されたが「僕は平和運動家」と否認。だが担当官はハマス大幹部の息子をスパイにと考えてこう返
きのう投票が行われた衆議院議員選挙の長野1区で6回目の当選を果たした篠原孝さんが、中道リベラルの受け皿になる新党の立ち上げに意欲を示しました。 篠原さんは当選から一夜あけたきょう午前、長野市中御所の事務所で取材に応じました。 希望の党の公認を辞退し無所属で立候補した篠原さんは、「希望の党に泣く泣く行っている人が大勢いる。 この人たちが早く居場所を見つけて、一緒に活動出来るようにするのが大切ではないか」と述べて、党派に関わらず当選した中道リベラルな考えの人たちの受け皿となる新党の立ち上げに意欲を示しました。 篠原さんは新党立ち上げのまとめ役の中心になるとした一方、自ら党首になる考えはないとも述べました。 また立ち上げの時期については、「今回の拙速な離合集散がいかに危険か気がついたと思う。 みんなの意見を聞いて、少し時間をかけてやって行きたい」としています。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く