岐阜市立図書館本館(岐阜市八ツ寺町)と県図書館(同市宇佐)で、同性愛や性同一性障害に関する図書ばかり計60冊が盗まれていたことが29日、分かった。 県などの発表によると、27日午後1時20分頃、同市立図書館本館の自由に出入りができる書庫で、同じ棚から多数の図書がなくなっているのに、司書が気付いた。 館内や付近も探して確認したところ、同性愛や性同一性障害に関する図書計24冊(購入額約4万3800円)がなくなっており、同日夕、岐阜中署に被害届を出した。司書が同日午前11時~正午頃に確認した時、異常はなかったという。 一方、県図書館は岐阜市から連絡を受けて調べたところ、1階閲覧室にあった同様の分野の計36冊(同8万9900円)がなくなっていた。29日、岐阜南署に盗難届を出した。県図書館には、貸し出し手続きをしないで図書を持ち出すと、警報が鳴る防犯システムがあるが、異常はなかったという。県図書館は