クルマを運転しているとき、赤信号の長さにため息をつくこともあるでしょう。しかし日本には、なんと6分30秒も「赤」が続く道路の信号機があります。 【写真】日本にかわって世界一になったスイスのトンネル それは福井、滋賀両県が管轄する県道140号線、その県境に位置する柳ヶ瀬トンネル両端の、トンネルへ入るクルマに向けて設置された信号機です。 これほど長時間わたって赤信号が続くことには、もちろん理由があります。この柳ヶ瀬トンネルは1352mもの長さですが、幅が狭く、クルマのすれ違いがほぼ不可能。福井県側、滋賀県側から交互にクルマをトンネルに進入させ、その通過を待つため、6分30秒も「赤」が続くのです(トンネル内に2か所の離合場所が存在するが、現在は完全交互通行で運用)。 なぜこのような、赤信号を6分30秒も続けねばならない狭く、長いトンネルが生まれたのでしょうか。それには、ある歴史が関係します