もし大藪春彦が桃太郎を書いたら - 男の魂に火をつけろ! 第二弾。 もし平山夢明が桃太郎を書いたら 日本人って昔からキビ団子が好きじゃないですか。どのぐらい好きかっていうと桃太郎が鬼のアジトを襲撃するときの報酬に使われるぐらいです。だいたい猿とキジはともかく、犬ってのは肉食動物で、煮込んだスジ肉だの生きたネズミだの近所のガキのふくらはぎだのをむしゃむしゃ食べるのが本来の姿ですよ。そいつにキビ団子という肉々しさのカケラもないシロモノを差し出して、強盗の片棒を担がせようってんだから昔の人は何かと豪快でしたよね。というわけで平山です。お元気ですか? 小学生のころ、同級生に「ヒラヤマくん、ぼく実は桃太郎なんだ」と言い出したヤツがいたんです。まあこちらも小学生とはいえそのテの物件を扱うやり方は本能的に会得していましたから、「てめえウソ言ってんじゃねえよぶっ殺すぞ」という本音を包茎Pの先っぽみたいに包