「死ぬまで言いたいこと言って、人から憎まれて死にたい」。衆院選で落選した次世代の党最高顧問、石原慎太郎氏(82)が16日、日本記者クラブで会見し、引退を表明した。1968年の参院選初当選から46年間にわたる政治生活を振り返り、対立した田中角栄元首相を「あんな面白い人いなかった」と懐かしむ場面も。維新の党共同代表の橋下徹大阪市長を「天才」と称賛し、国政への転身を熱望した。悲願である自主憲法策定、憲法改正については「もう1回、前文だけでも読み直して」と訴えた。 99年の都知事選出馬表明と同じ会場である日本記者クラブに現れた石原氏は衆院選の結果を受け「引退を決意した」と表明した。 当初は不出馬の意向だったが、党の慰留を受け、比例代表東京ブロックの名簿最下位から「討ち死に覚悟」で出馬した。「実家の石原は武田武士の残党で、家訓は『明日の戦、己はむなしと心得るべし』。若い仲間のために、討ち死にするのも