インド出発前に首相官邸前で報道陣の質問に答える鳩山由紀夫首相=12月27日午前9時25分、首相官邸前(大西史朗撮影) 鳩山由紀夫首相は27日午前、前日の民放ラジオ番組収録で米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先としてグアム島を否定したことについて「一つの考え」と強調した。グアム移転を主張する社民党の反発を和らげるための配慮とみられる。 首相は官邸で記者団の質問に答え「これから連立政権の協議が始まる。普天間の移設先をどう見いだしていくか議論したい。その中の一つの考えとして言った」と説明。同時に「抑止力という議論もしっかりしていただかなければならない」と述べた。 26日の番組収録で、首相は「米軍の抑止力の観点から、グアムに普天間のすべてを移設させるのは無理があるのではないか」と述べ、日米で合意した在沖縄米海兵隊約8千人の移転以外は困難との見解を示していた。