小渕優子経済産業相の政治資金をめぐる問題などで、第2次安倍改造内閣が野党の攻勢にさらされている。 閣僚の「政治とカネ」の問題は、第1次安倍内閣でも噴出しており、安倍晋三首相にとっては「鬼門」。佐田玄一郎行政改革相(当時、以下同)ら3人が辞任して松岡利勝農林水産相が自殺し、政権運営が行き詰まった経緯があるだけに、政府は「辞任ドミノ」の再来を警戒している。 第1次内閣では事務所費に関する問題が繰り返し表面化。佐田行革相は、政治団体に事務所が実在しないにもかかわらず、約7800万円の事務所費などを政治資金収支報告書に計上した問題で辞任。続いて松岡農水相が、議員会館に事務所を置く資金管理団体で、本来なら支払う必要のない光熱水費を計上していたことが発覚し、使途を「なんとか還元水」などと釈明、物議を醸した。 松岡氏が自殺し、後任となった赤城徳彦農水相も、実家にある政治団体の事務所費や光熱水費を計