寄稿:欣喜堂★活字書体設計 今田欣一 ●宋朝体●元朝体●明朝体●清朝体●隷書体●ゴシック体(黒体)●行書体●篆書体●丸ゴシック体(円体)●草書体 ●ラテン体(拉丁体)●アンチック体(古体)●御家流―江戸文字●図案文字・POP文字●装飾文字 ●この原稿の元になった書籍「タイプフェイス・デザイン事始」は、こちらで注文購入できます 宋朝体 宋朝体は、中国の宋代(960―1279)の木版印刷にあらわれた書体である。唐代に勃興した印刷事業が宋代に最高潮に達し、また唐代の能書家の書風は宋代の印刷書体として実を結んだ。初唐の欧陽詢(557―641)書風による浙江地方、中唐の顔真卿(709―785)書風による四川地方、晩唐の柳公権(778―865)書風による福建地方が宋代における印刷事業の三大産地である。 近代宋朝体活字は浙江地方の印刷所体の系統で、陳起の陳宅書籍鋪による「臨安書棚本」を源流としている。上