eBookProは3月7日、Apple独自の見開き表示に対応したEPUB拡張仕様を活用し、紙の雑誌と同様な見開きレイアウトを再現した電子雑誌「JAZZ JAPAN」の提供を開始した。 日本語の組版仕様も盛り込まれる予定のEPUB 3.0の最終仕様が5月にも登場するといわれる中、この国際的なフォーマットに対する注目が高まっている。 文字の大きさを変更すると、それに合わせてページ構成も変化する「リフロー」を原則とするEPUBフォーマットは、基本的にページの概念がない。このため、制作側がレイアウトを厳密にコントロールできない。活字中心のコンテンツであればともかく、写真などを多用する雑誌は、このフォーマットで配布するには向いていない。 しかし、Appleは自社が提供している電子書籍リーダーアプリ「iBooks」で、レイアウトを固定化することで見開きレイアウトも表示可能となる独自のEPUB拡張仕様を
期待と失望の2010年――電子書籍元年と言われて 元年(がん-ねん) ある物事の出発点となるような年。(小学館デジタル大辞泉より) 「2010年は電子書籍元年と騒がれたけれど、全然身近なものになっていないじゃないか」「試しにAppStoreで電子書籍アプリを展開したけど全然儲からないじゃないか」 最近、こんな声が聴かれるようになった。はたして電子書籍元年とは幻だったのだろうか? 冒頭に挙げた「元年」の本来の意味を考えれば、言葉の意味のまま、つまり、電子書籍の出発点となった年であることは疑問の余地がない。 けれども、わたしたちの周りを見渡しても、電子書籍を当たり前のように読むスタイルを楽しんでいる人はそう多く見あたらない。ガジェット好きの知己が多い筆者の周りでも同様だ。 筆者は今、国内の電子書籍は胎動の時期と考えているが、ここで2010年4月の開始以来、20回を迎えたこの連載を振り返り、今後
「電子書籍には既存の紙媒体を改革する可能性がある」 こんな伊集院静氏の提言からプロジェクトがスタート、写真家の宮澤正明氏が自身のホームページを運営している株式会社エムアップを紹介し、フォーライフミュージックの後藤氏もそこに加わることで活字に音楽や映像を加えた電子書籍「なぎさホテル」になんと井上陽水の楽曲提供が実現しAppleのiPhone/iPad向けの電子書籍として販売開始されたとのことで、その記者会見が昨日都内で開催された。 この会見の中で伊集院静氏は電子書籍で儲けている人は居ないとしながらも、iPad向けの電子書籍として坂本龍一氏の音楽を取り入れるという先進的な取り組みをした村上龍氏の取り組みについて意識はあったようで、「一番最初に誰が作るのかが問題でありその点で村上龍さんは立派」と発言。 村上氏と同様に音楽関係の会社とタッグを組んで電子書籍レーベルを立ち上げた伊集院氏は本来であれば
Googleは米国時間2月16日、新聞および雑誌向けオンライン課金サービス「Google One Pass」のローンチを発表した。この発表の前日には、AppleがApp Storeでの定期購読サービスを発表している。Appleに対抗するGoogleのこのサービスには、Appleのサービスとは大きく異なる点が2つある。コンテンツプロバイダーがOne Passによる収益の90%を得ることと、利用者データはパブリッシャーが管理することである。Appleはパブリッシャーから収益の30%を徴収する予定である。 Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏(2011年4月にCEO職を退任予定)は、ドイツのベルリンにあるフンボルト大学で講演し、Google One Passを発表した。このようなオンライン課金サービスについては数カ月前からうわさになっていたが、Googleは明ら
Appleが待望のコンテンツの定期購読サービスを発表した。パブリッシャーは「Daily」のような新聞や月刊誌、音楽を定期販売できるようになる。外部サイトでの販売も可能だが、条件付きだ。 米Appleは2月16日(現地時間)、iOS向けアプリストアApp Storeで雑誌や動画、音楽などのコンテンツアプリの定期購読サービスを開始すると発表した。3日に米News Corp.がスタートしたiPad向け新聞「Daily」と同等のシステムを、ほかのパブリッシャーも利用できるようになる。 Appleはこれまで定期購読形式での課金を認めておらず、月刊誌などは1冊ずつ購入する必要があったが、新サービスではユーザーが自分のiTunesアカウントで決済することで定期購読できる。 パブリッシャーは通常の雑誌と同じように定期購読期間を週間、月間、隔月間、四半期、年間、隔年間などに設定できる。料金の配分は通常のコン
「TSUTAYA」の2店舗で裁断機とスキャナーの貸し出しサービス。自分の書籍をデータ化する“自炊”が店頭でできる。 カルチュア・コンビニエンス・クラブはこのほど、「TSUTAYA 横浜みなとみらい店」(神奈川県横浜市)で、書籍の裁断機とスキャナーを店頭で貸し出すサービスを始めた。客が書籍を持ち込み、データ化できる。スキャナー貸し出しは「枚方市駅前店ゲーム館」(大阪府枚方市)に次ぐ2店舗目。 店内のスキャナーを1冊300円で貸し出し、裁断済みの書籍をユーザー自身がデータ化し、記録メディアなどに保存して持ち帰ることができる。裁断機も無料で貸し出しており、TSUTAYAで買った書籍をその場で“自炊”することも可能だ。 昨年10月に枚方市駅前店ゲーム館でスタートし、横浜みなとみらい店では2月10日に始めた。「実験的なサービス」(同社広報担当)という位置づけで、他店舗への拡大は考えていないという。
開催概要 開講日時 5月21日(土)18:00〜20:00(途中休憩15分含む) 講師 石井宏治さん((株)グルーソフトウェア) 定員 80名(先着順・要申し込み) 会場 ちよだプラットフォームスクウェア5F 会議室 (東京都千代田区神田錦町3‐21 東京メトロ竹橋駅より徒歩2分/JR神田駅より徒歩12分/東京メトロ神保町駅より徒歩7分) アクセス 受講料 2000円(当日会場にて支払い) 講座の内容 グーテンベルクは自身の書物に写本と同じ美しさを求めました。しかし,写本の模倣だけでなく,大量複製という魔法をももたらしました。その後,印刷本は写本の伝統を受け継ぎながらも,目次・索引といった独自の書物文化を生み出し,一大メディアに育ちました*。 電子書籍もまた,印刷本の模倣という側面と,ハイパーリンクや検索性,動的レイアウトという魔法の側面を持っています。 本講演では,印刷本の模倣の面に注目
Appleの「App Store」でダウンロードされるアプリケーションについて、Appleが締め付けを強化する方針にあると報じられている。 The New York Timesの米国時間2月1日付けの報道によると、Appleは、一部のアプリケーション開発者に対し、アプリケーション内で電子書籍を今後販売するには、同社のシステム経由で決済する必要があると述べたという。 さらに、AppleはソニーのiPhone向けアプリを却下(リジェクト)し、その理由を「Sony Reader Store」経由での電子書籍の購入と閲覧が可能なためだと報じられている。 日本のソニー広報によれば、Sonyは、米国で2010年末に「Reader」のアプリをMacやWindows PC、Android、iPhone向けに提供することをアナウンス。すでに、米国のSony Reader StoreからiPhone向け以外の
前田年昭@生きてるうちが花なのよ~党 @koueihei 電子書籍における和文組版の現状を深く憂い,勘違いを指摘しておきたい。これには今のところという側面とそもそもという側面がある。今のところという側面については批判しない(いずれ改善されるであろうからである)。しかし,そもそもという側面についてはどうしても一言しておきたい。… 前田年昭@生きてるうちが花なのよ~党 @koueihei …電子書籍に対するJISX4051の機械的あてはめは阿呆である。JISX4051は「ここで規定する組版方法は,主に書籍に適用」とし日本語組版処理の要件は「対象を主に書籍」とした上で「雑誌,マニュアル,Web上のドキュメント等…は書籍とは異なる…これらにおける問題点は次の課題」… 前田年昭@生きてるうちが花なのよ~党 @koueihei …電子書籍に対するJISX4051の機械的あてはめは阿呆である。JISX4
2011年2月1日、アドビ システムズは東京 六本木にて、「Adobe Digital Publishing フォーラム 2011」を開催した。このイベントでは、近日発売予定の「Adobe Digital Publishing Suite」の製品情報を中心に、電子出版・電子書籍の最新事情などが紹介された。 米国本社から来日したアドビ システムズ メディアソリューションズ部 プロダクト マーケティング担当 バイス プレジデント リッキー・リバーシッジ氏は、キーノートにて米国の最新事例を交えながら、Adobe Digital Publishing Suiteを紹介した。同氏は、「現在までに、数多くの電子書籍が世界中で出版されており、早期に出版した企業は、さまざまな実験に取り組んでいる時期だ」と電子出版の現状を語った。 アドビ システムズ メディアソリューションズ部 プロダクト マーケティング担
編集長の柴田さんからツイッターのダイレクトメールで、連載の話をもらった。 んでもって隔週で連載することになりました。 デジクリサイトにもログがあるんだけど、自分で書いた文章などはできるだけここに「保存」しておきたいので、 掲載しますね。 一応、次号の連載発行されたら、2週間前のものをこの日誌に掲載するってことで、やります。 日刊「デジタルクリエーターズ」 ■電子書籍に前向きになろうと考える出版社[01] 電子書籍をめぐる誤解がイッパイあるんじゃないか?/沢辺 均 2011.01.11火掲載 去年=2010年は「電子書籍元年」ダッタそうだし、たしかにあの話題の盛り上がりからしたら「元年」なのだろう。ところが、僕の目には電子書籍をめぐっては、山のような誤解がとりまいているように見える。 吉井宏さんは「グラフィック薄氷大魔王[244]暮れゆく電子書籍元年? 後編」でこう書かれている。 「紙の本の
モリサワは1月14日、同社の提供する電子書籍ソリューション「MCBook」が、BCCKSの「天然文庫の100冊」iPhoneアプリ版に採用されたと発表した。 天然文庫の100冊は、BCCKSのシステムを使ってウェブ上に作られた本を、文庫本または新書サイズで製本できるサービス。印刷にはモリサワのオンデマンド印刷機「RISAPRESS」シリーズが使われており、ユーザーは1冊から本を入手できる。 今回、天然文庫の100冊のiPhoneアプリ版を提供したことにより、従来どおりの紙での製本に加えて、電子媒体での出版や読書が可能になるとしている。 MCBookは、モリサワフォントと組版エンジンを利用した電子書籍アプリを制作できるソリューション。MC-B2やAdobe InDesignで作成された組版データを活用し、簡単かつ低コストで電子書籍アプリを制作できるという。電子書籍コンテンツ変換ソフト「MCB
〈更新状況〉 21.10.03 統計資料 21.10.02 フォーマット 21.09.17 電子図書館 21.09.06 ストアまとめ 18.01.23 配信状況 〈管理人について〉 東京の小さな印刷会社(組版メイン)で働いているDTPオペ。 Webは独学、タグ手打ち。 twitter:@yamakai74 別 開設:2010年12月1日 Tweet 電子書籍に関する情報を好き勝手にまとめています。日々流れてくる情報や自分で調べたことなどを、自分が理解しやすいように整理・記録している(個人的な)ノートのようなものです。テキトーに更新しています。 ※ケータイ向け、コミックは情報収集対象外。 ※情報が古くなり、実際と違う状況になっている場合もあると思います。
あけましておめでとうございます。今年も「マガジン航」をよろしくお願いいたします。 昨年は「電子書籍」をめぐる報道が相次ぎ、ときならぬ流行語となりました。年末にあわただしく国内の各メーカーから電子書籍を閲読できる端末が発売され、プラットフォームは早くも乱立気味ですが、実際のサービスは始まったばかり。今年の成否によって、昨年が本当の「元年」だったかどうかが判断されることになるでしょう。 DIYとしての電子書籍 2010年のオモテの流行語が「電子書籍」だとしたら、ウラの流行語は「自炊」そして「ダダ漏れ」といったところでしょうか。電子書籍ブームと言われるわりに、魅力的なコンテンツが十全に供給されないことに苛立ったユーザーが、自発的に紙の本を断裁してスキャンして読みはじめた、DIY的なムーブメントが「自炊」です。本来、読者自身が行うのでこう呼ばれたのですが、めざとい業者が代行サービスを開始し、そのこ
eBook Exchange.incがAmazonまたはBarns&Nobleで買った電子書籍の貸し借りをマッチングするサイトを公開した。eBook Exchange 仕組みを簡単に紹介する。例えばAmazonで買った電子書籍を「貸します」といってリストに登録する。借りたい人はリストから自分の読みたい本を選んで「借ります」と登録する。マッチングが成立すると貸し手にメールで連絡が行く。貸し手はAmazonのサイトで借り手に貸すための手続きをする。後はAmazonの仕組みで14日間借り手はその電子書籍を読むことができる。貸し手はその間はその電子書籍を読むことができない。14日間が終わると電子書籍は貸し手の元に戻る。本当にeBook Exchangeはマッチングをしているだけだ。 興味あるのはそのビジネスモデルだ。借り手は借りる前でも後でもいつでもContributionをすることが求められてい
シャープの情報端末「ガラパゴス」 シャープは電子書籍用の情報端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を、インドで電子教科書の閲覧用端末として実用化する方針を固めた。2011年に現地の大学の授業で実証実験し、12年度中にも実用化にこぎ着ける考えだ。中学や高校など中等教育機関にも広げるほか、将来的にはアフリカでの展開も視野に入れ、海外展開を本格化させる。 ガラパゴスはタッチパネル式の液晶画面で、大きさは10.8インチと5.5インチの2機種。専用サイトから電子書籍を配信し、来春には映画や音楽、ゲームも追加する。新興国で電子教科書として活用する方針は発売前に表明していたが、具体化するのは初めて。 シャープの提案などをもとに来年1月、総務省とインド南部のインド工科大ハイデラバード校(アンドラプラデシュ州)が共同で、電子教科書を配信する実証実験を始める。シャープは実験を通し、教科書として活用した
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く