Text:OOPS!編集部/Photo:Takuya_Murata ゆらゆら帝国の解散から約1年半。バンドの中心人物であった坂本慎太郎が初のソロ・アルバム『幻とのつきあい方』を発表した。20年に及ぶバンド活動に終止符を打ち、一時は「音楽をやらなくてもいいかなって気持ち」にまで至ったという彼が、まっさらな地平から作り上げたのは、何気ない風情の歌もの集。エッジーな感触やフリーキーな要素のない、軽やかでグル―ヴィーでメロディアスな楽曲の数々は、そこら辺に転がっているありふれたポップスのようであり……しかし何かが違う。坂本慎太郎に話を伺った。 2010年の3月にゆらゆら帝国が解散したわけですが、その時点で次はこれをしようというアイデアはお持ちでしたか? 坂本慎太郎の1stソロ・アルバム『幻とのつきあい方』 坂本まったくなかったですね。何もやる気がしなくて。無理に動こうとするのも嫌だったんで、自然に