■「匠の技」間近で見学 「国宝の寺」として知られる尾道市東久保町の浄土寺(小林暢善住職)で25、26の両日、保存修理が進む国重要文化財の庫裏(くり)・客殿、宝庫などの作業現場が特別公開される。独特の寺院建築様式のほか、手斧(ちょうな)や槍鉋(やりがんな)を使う堂宮大工の実演もあり、伝承される「匠の技」が間近で見学できる。 文化庁の「ふるさと文化財の森システム推進事業」として開催。同寺の保存修理は平成20年1月から始まった。これまでに、いずれも重文の方丈、茶室「露滴庵(ろてきあん)」の修理が完了。同22年春から庫裏・客殿、宝庫の保存修理がスタートし、25年12月ごろの完成を予定している。 庫裏・客殿は江戸時代中期の亨保4(1719)年の建立。当日は素屋根内に入って解体修理中の現場を見学。シロアリの被害を修復した建立当時の大黒柱や釘を使わないで柱をはめ込んだ建築方法が分かる。 また、宝庫は同後