日本維新の会京都府総支部幹事長の上倉淑敬府議(48)=3期、京都市伏見区選出=が不適切な政務活動費(政活費)を支出していた問題で、府議会事務局は12日、上倉氏が府に返金した金額は134万3357円と発表した。
日本維新の会京都府総支部幹事長の上倉淑敬府議(48)=3期、京都市伏見区選出=が不適切な政務活動費(政活費)を支出していた問題で、府議会事務局は12日、上倉氏が府に返金した金額は134万3357円と発表した。
京都市の局長が民間保育園の役員から純金小判などの賄賂を受け取ったとされる汚職事件で、収賄の罪に問われた市子ども若者はぐくみ局の前局長久保敦被告(59)=懲戒免職=の初公判が6日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。久保被告は「深く反省している」として起訴内容をおおむね認めた。検察側は冒頭陳述で、久保被告が過去に保育園側から30回以上にわたり物品や飲食の提供を受けていたと指摘した。 起訴状などによると、京都市内のホテルで2019年3月と20年9月、同市左京区で保育園を経営する社会福祉法人「セヴァ福祉会」の元理事長の女性被告(86)=贈賄罪で公判中=から、園への指導監査や定員削減、施設老朽化整備の補助金などに関し、便宜を図ってほしいとの趣旨を知りながら、腕時計と純金の小判1枚(計約85万円相当)を受け取ったとされる。 久保被告は罪状認否で、「腕時計と小判を賄賂として受け取ったことは間違いない
同駅と地下鉄山科駅をつなぐ地下通路が乗客の退避場所として開放され、アルミの保温シートに身を包んだ計約30人が座って眠ったり、スマートフォンを触ったりして電車の再開や家族の迎えを待った。 地下通路に座っていた40代の会社員男性=大津市=は、前日の午後6時40分ごろに京都駅を出て湖西線に乗ったが、山科駅手前で止まり、午前3時40分ごろまで電車の中で缶詰状態になった。車内はすし詰めで、具合が悪いと訴える人もいたという。線路を歩いて山科駅までたどり着いたといい、「雪が降り、疲れもあってへろへろになってたどり着いた。なんでこれほど車内で待たせるのか全く分からなくて、早めに対応してほしかった」と疲れ切った様子だった。 タクシー乗り場には約100人の列ができ、公衆電話にも数人が並んだ。30代女性は「スマートフォンの充電が切れて、自宅に電話した。この雪で迎えに来れるか分からないと言われた」と肩を落とした。
来店者と談笑する三田村さん。「本屋で働くのが夢だった」と語る(滋賀県守山市勝部1丁目・本のがんこ堂守山駅前店) 元滋賀県守山市立図書館長の三田村悦子さん(65)=福井市=が昨年秋から、「本のがんこ堂守山駅前店」(守山市勝部1丁目)の書店員として働いている。かねて憧れがあり、無報酬で勤務。「本に囲まれている空間が好き。特設コーナーもつくりたい」と意気込んでいる。 三田村さんは越前市立図書館で長く司書を務め、2009年に守山市立図書館の館長に就任、19年3月まで務めた。その後は1年間、司書として働き、故郷の福井に戻った。 図書館にがんこ堂が運営するカフェがあったことから田中武社長と親交があり、退職後も出版社のイベントなどでしばしば来訪。その際に「本屋で働くのが夢。無償でいいので働かせてほしい」と打診した。田中社長は「面白い。思いをくみたい」と福井からの往復の交通費のみ支給し、これまで定休日とし
世界の霊長類研究を牽引(けんいん)してきた京都大霊長類研究所(愛知県犬山市、霊長研)について、京大が組織再編する方向で検討を進めていることが14日、関係者への取材で分かった。霊長研を巡っては、京大が昨年、元所長の松沢哲郎・元特別教授らが関わったとする研究資金不正を公表。今回の京大の方針について、霊長研の事実上の「解体」と見る関係者もいる。京大は月内にも最終決定するとみられる。 関係者によると、京大は霊長研について、学部や研究科と並ぶ組織として位置づけられる「付置研究所」から外すなど大幅に組織再編する方向で検討している。「霊長類研究所」の名称もなくなる可能性が高い。一方、霊長研が飼育してきた動物は犬山市の施設内でそのまま管理するとみられる、という。 この問題で京大は昨年6月、霊長研にあるチンパンジー用ケージの整備に絡んで約5億円に上る研究資金の不正支出があったとする調査結果を公表。松沢氏を懲
真言宗醍醐派総本山の醍醐寺(京都市伏見区)と人工衛星開発会社「テラスペース」(左京区)は21日、人工衛星を利用した「宇宙寺院」プロジェクトの概要や進行状況を発表した。 2023年に打ち上げをめざす人工衛星は6Uと呼ばれるサイズ(30センチ×20センチ×10センチ)の超小型で、寺で供養した戒名や遺影などのデータを納め、地球軌道を周回させる。データはコピーや改ざんできないよう「ブロックチェーン」と呼ばれるデジタル技術で管理する。 プロジェクトの実施主体として「劫蘊(ごううん)寺」という名称の宗教法人格を現在醍醐寺内塔頭(たっちゅう)の別院として取得手続きをすすめているという。他宗派の寺院にも呼び掛け、遺影などの供養を受け付ける。
レトロモダンな建物でテレビドラマの撮影などにも使われた旧佐伯郵便局舎(京都府亀岡市薭田野町)が、14日から解体される。電話交換や電報業務など、戦前から戦後にかけ地域に欠かせぬ施設だったため所有者は活用も検討したが、傷みがひどく、87年の歴史に幕を閉じることとなった。 局舎は1934年に完成した。2階建て約150平方メートルで、当時としては珍しいコンクリート基礎の上に、鎧(よろい)戸のように板を並べた「下見板(したみいた)(鎧)張り」の壁に縦長の窓を配置する一方、屋根は瓦ぶきとし、「〒」マークを入れた鬼瓦も使用。設計者は不明だが、和洋入り交じった独特な外観を誇っていた。 建物の所有者で、自身も含め代々佐伯郵便局長を務めた大石昌弘さん(75)は「戦後の苦しい時も、24時間態勢で電報の受け付けや配達をし、ここから手紙や小包を届けてきた。小さいけれど地域の中で誇りを持って働いた建物だ」と懐かしむ。
アフリカで霊長類の観察中に落木を受けて下半身不随になったとして、京都大大学院生だった女性(29)と夫(32)が、大学と指導教員だった男性教授に計約2億7400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁(井上一成裁判長)は20日、請求を棄却した。 判決によると、女性は京大大学院理学研究科生物科学専攻に入学し、2015年7月、コンゴ(旧ザイール)でボノボの行動観察をしていたところ、樹上でボノボ同士のけんかが発生。長さ90センチ、重さ10・8キロの落木が女性を直撃して胸髄損傷などの重傷を負い、後遺症が出た。 判決理由で井上裁判長は、木々が生い茂るジャングルでは落木の発生地点や落下軌道を正確に把握するのは困難な上、本件は落木が別の木に当たって落下方向が変わっており、「事故を予見、回避できる可能性はなかった」とした。 訴訟で原告側は、男性教授が女性にヘルメットを持たせず別行動をとり、京大は学生らに
大勢の見物客でにぎわう2019年の前祭の山鉾巡行。昨年に続いて今年も巡行の見送りが決まった(2019年7月17日、京都市下京区四条通河原町交差点) 日本三大祭の一つ、京都市の祇園祭について、祇園祭山鉾連合会などは15日、ハイライトとなる山鉾の巡行を昨年に続いて今年も中止することを決めた。新型コロナウイルスの感染状況が見通せない中、全国から大勢の観光客が訪れる巡行時の感染対策は難しいと判断した。 山鉾巡行が2年以上中断するのは、太平洋戦争の激化で1943年から4年間巡行が見送られて以来となる。 2019年の山鉾巡行では、7月17日の前祭(さきまつり)に23基、同24日の後祭(あとまつり)に11基の山鉾などが出た。美術工芸の粋を尽くした山鉾が京都市内の中心部を練ることから「動く美術館」とも称される。 京都三大祭では、葵祭も昨年に続いて5月15日の行列巡行の中止を決めている。
新型コロナウイルス感染の後遺症で肺障害となった女性への生体肺移植を世界で初めて行ったと、京都大医学部付属病院(京都市左京区)が8日発表した。肺機能が悪化して人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を装着したが、肺移植以外に救命手段がない状態になったため家族から提供を受けたという。 同病院によると、女性は関西在住で、昨年末に新型コロナに感染し関西地方の別の病院に入院。一度はエクモを離脱したが再び悪化して、再装着となり3カ月以上経過した。PCR陰性となってからも肺障害は回復せず、脳死ドナーからの肺移植も待機期間が800日を超えている状態だった。女性には肺以外に障害はなかった。 夫と息子から臓器提供の申し出を受け、5日に京大病院へ搬送され、7日に2人の肺の一部を女性に移植した。手術時間は約11時間におよび女性は現在、集中治療室で管理されている。臓器提供した2人の経過は良好という。 同病院によると、新型
2007年12月に認知症の高齢男性が電車にはねられて亡くなり、遺族が鉄道会社から高額な損害賠償を請求された訴訟は、最高裁判決で遺族が逆転勝訴した。家族だけが責任を抱えなくてもいいとの初の司法判断で、地域で自分らしく暮らし続けたい認知症の人を勇気づけた。判決から3月で5年、その意義と課題を探った。 ■「はねられたらしい、急いで帰ってきて」 日が落ち、辺りは暗くなり始めていた。2007年12月7日午後5時ごろ、愛知県大府市。高井隆一さん(70)の父良雄さん=享年(91)=がデイサービスから帰宅して間もなく外へ出ていった。同居の母がうたた寝した、わずか6、7分の間だった。 隆一さんは東京都内の勤務先で、大府市に住む妻からの電話を受けた。取り乱した様子が伝わってきた。「(良雄さんが)JRの駅構内で電車にはねられたらしい。急いで帰ってきて」 ■一審名古屋地裁は、高額賠償を認める判決 良雄さんは認知症
醍醐寺(真言宗醍醐派総本山・京都市伏見区)は1日、京都市内の人工衛星開発企業と協力して宇宙に寺院を開くための実行委員会を発足した、と発表した。2023年に打ち上げ予定の人工衛星に寺の機能を持たせることを目指す。 醍醐寺によると、地域や国の枠を超えた目線で平和や安全を祈る寺院の必要性を感じていたといい、寺の名称は「浄天院劫蘊(ごううん)寺」と名付けた。「劫」「蘊」ともに仏教上の言葉。大きな時間の流れや、人間の存在を形成する要素を意味するという。 2年後に打ち上げ予定の衛星には本尊や曼荼羅(まんだら)など仏教の教えを象徴するものを搭載し、地球から祈る人たちの心のよりどころとする。8日に宇宙の平和と安全を祈る「宇宙法要」を初めて行い、今後も定期的に実施予定。醍醐寺の仲田順英総務部長は「打ち上げ後は宇宙からの画像を見ながら法要を執り行うなど、人工衛星を活用した祈りの世界を具現化したい」と話している
高齢化が進む京都市西京区の洛西ニュータウンに21日、移動販売を行うコンビニがオープンした。ニュータウンでは高齢化が進む一方で、周辺地域では食品スーパーの閉店が続いている。「買い物弱者」問題の緩和に向けたサービスに、住民の期待が高まる。 開店するのは「セブン―イレブン京都洛西境谷店」。ニュータウン内にコンビニを誘致してほしいという住民の要望を受け、市住宅供給公社が業者を公募し、コンビニ大手の「セブン―イレブン・ジャパン」(東京都)に決定した。 セブン―イレブンでは店舗が近くにない地域で、軽トラック型の移動販売車を走らせる取り組みを2011年から全国で行っており、京都市内では初めての実施となる。 同店では、食料品を中心に約150点を積み、洛西ニュータウン内の境谷地域で週1回ほど販売する予定。今後は消費者の要望に合わせて、販売地域の拡大や、日用品など扱う品物を増やすことも検討する。 開店を前に2
京都府八幡市橋本で、かつて遊郭の一角をなした昭和初期の古民家が旅館としてオープンした。中国出身の経営者が「こんなに日本文化が残る建物をつぶしてはもったいない」と間取りや建具を残して再生させた。ステンドグラスやタイルなど豪華に装飾された遊郭建築の魅力を多くの人に伝えたいと見学者の受け入れも始め、希望者も増えつつある。 建物は、昭和10年代の最盛期には一帯に86軒が並んだ貸座敷の一つ。木造2階建てで1935(昭和10)年の建築とされる。中国の伝統療法「火療」を手がける政倉莉佳さん(55)が改修して今年6月に火療のサロンを設けた。10月には同じ建物で旅館業の許可を得た。 政倉さんは中国東北部に生まれ、30年前に日本国籍を取得した。この建物を紹介され、「日本の文化が感じられて、すごく気に入った」と大阪府枚方市から引っ越した。 ただ、取得当時は、雨漏りがして、ほこりだらけ。畳99枚を運び出し、かまど
京都市中京区堀川通押小路西入ルの二条城外堀公衆トイレで5日までに、差別的な落書きが見つかった。トイレを管理する市によると、清掃業者が8月18日、トイレ入り口の目隠し用壁面に「北朝鮮に帰国しろ」などと幅2メートル超、高さ50センチ超にわたって書かれているのを見つけた。現在は文言の上から紙を貼っており、壁を塗り直すという。 市によると、五条大橋西詰公衆トイレ(下京区)でも8月30日、同様の差別的な落書きがあり、市はそれぞれについて警察に被害届を出した。市まち美化推進課は「非常に残念なこと。修繕費用も掛かるので、しっかりと対処したい」としている。
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