携帯各社は、携帯電話回線がパンクする事態を防ぐため、携帯電話回線を使わないで高速でインターネット接続できる公衆無線LANの活用を急いでいる。 ソフトバンクは、公衆無線LANの接続地点を10万か所に整備した。家庭の光回線などにつながる家庭用Wi―Fi(ワイファイ)機器の配布にも積極的だ。 NTTドコモは1日、公衆無線LANサービスのオプション料金315円を無料にするキャンペーンを始めた。データ通信は、できるだけ携帯電話回線以外へ逃がす作戦を取らざるを得なくなったとみられる。 KDDIは、グループ会社の高速通信サービス「ワイマックス」も活用する。今秋冬商戦に投入するスマートフォン6機種のうち4機種は、ワイマックスと携帯電話回線をともに使えるようにした。 各社は特に通信量が多い利用者の通信速度を遅くする対策をとっている。「1%のヘビーユーザーが全通信量の3分の1を使っている」(ドコモ・山田隆持社