Intelは2009年、低コストの超薄型ノートPC向けに「Core」アーキテクチャベースのプロセッサを投入する予定という。米ラスベガスで開催された「2009 Consumer Electronics Show(CES)」で、Intelに近い情報筋が明らかにした。 最新のプロセッサは、ウルトラポータブルよりも安い価格帯をターゲットにするようだ。これらは通常、1500ドル〜3000ドル、場合によってはそれ以上の価格を付けることもある。500ドルの価格ラインをもつネットブックで搭載される「Atom」とも、競合しないという。 このようなことから、最新のチップはAdvanced Micro Devices(AMD)が先に発表した「Athlon Neo」プロセッサに相当すると見てよいだろう。Athlon Neoは、700ドル〜900ドルの超薄型ノートPCをターゲットにしたものだ。 この情報筋によると、
IntelはMenlowプラットフォームを採用した製品のブランド名として「Centrino Atom」を立ち上げた。だが、実は今年の終わりになってこれが中止され、今は静かにIntelやOEMメーカーのサイトなどからCentrino Atomのブランドが消えていっている。 これはブランド名をつけて宣伝するほどCentrino Atomを搭載した製品が出なかったことが直接の要因だ。Intelにとっても誤算だったのは、Centrino Atomと同じAtomプロセッサを搭載したネットブックがもの凄い勢いで売れていった結果、MIDがとるべき市場を持って行ってしまったのだ。 発表から半年ばかりというわずかな期間は、諦めるには早いと感じる人がほとんどではないだろうか。実はその背景には、IntelがCentrino Atomの後継として計画している「Moorestown (ムーアズタウン)」において、あ
安価なクライアントであるNettop/Netbookで議論になることの1つは、Nettop/Netbookが既存のPC市場を侵食するのではないか、という点だ。言い換えれば、これまでローエンドのPCを購入していたユーザーが、より安価なNettop/Netbookに乗り換えるのではないか、という懸念だ。これはベンダにとって、売り上げや利益の減少を意味する、 こうした懸念を払拭するかのように、Intelは既存のプラットフォームとの棲み分けを強調する。Nettop/Netbookは既存のPCよりも能力が限定されており、両者は棲み分ける、というわけだ。実際、Perlmutter副社長は、Atomの性能についてCeleronを超えることはない(同世代の比較において)と述べている。Intelにとっても、より安価な製品(Atom)の性能が、高価な製品(Celeron/Core 2 Duo)の性能を超える下
前々回の記事で、筆者はCeBITで見えてきたPC業界の新しいトレンドとしてネットブック、ネットトップと呼ばれる低価格なPCが今年さらに加速されるという状況を解説した。 これはワールドワイドのグローバルマーケットの話だったが、問題は日本市場において今後の状況がどうなっていくかだ。 今のところNEC、富士通、ソニー、東芝、松下電器、シャープといったナショナルブランドは特にそうした動きに対して何も見せていない。しかし、Eee PCがこれだけ話題を集める状況に対して、水面下では分析が始まっている。今後のネットブック/ネットトップ市場の動きと、それによって国内メーカーが受ける影響について考察してみよう。 ●ネットブック市場に対応するシリコンベンダ これから成長が望まれる新しいPCのカテゴリーであるネットブック/ネットトップのうち、ネットブックに関してはすでに多数の製品がリリースされている。日本市場で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く