本が泣いているー。 全国的に図書館の本の取り扱いが問題になっている。ここ宮前区もその例に漏れない。 開館時間外の返却で便利な返却ボックス。返される本の中に雨に濡れ水分を含んだものや、食べこぼしで汚れたもの、子どもがかじったもの、落書きされたものなど傷められてしまった本があることは少なくない。中にはガムを付けたり髪の毛を挟むなど、普通では考えられない異常なケースもあるという。宮前図書館職員の話によると「程度にもよるがほぼ毎日、乱雑な扱いを受けた本が返却される」とこぼす。 平成17年度版川崎市立図書館活動報告書によると、宮前図書館の利用者人数は1年間で30252人。区内に1箇所ということもあり、この数字は市内で2番目に多い。図書館には常時4〜5名の職員がいるものの、返却された本全て、全ページチェックすることは不可能だ。傷つけられた本と知らずそのまま貸し出し、借りた人からクレームが入ったこ