NHK連続テレビ小説『虎に翼』に関する投稿がネットにあふれ、今と大きく変わらない当時の女性たちの声に驚きと共感が広がっている。主人公・寅子のモデルとなった日本初の女性弁護士、三淵嘉子さんのように、戦中戦後をたくましく生き抜き、さまざまな社会的弱者の権利を訴え、今の時代へとバトンを渡した女性は数多い。 彼女と同じ1914年(大正3年)生まれの花田ミキさんもそのひとりだ。青森に生まれ育ち、「青森のナイチンゲール」と評された彼女の実話をもとにした映画『じょっぱり』が公開された。主演を務めた木野花さんは、花田さんの生き方に自らを重ねながら今の心境を話してくれた。 きの・はな プロフィール 青森県出身。弘前大学教育学部を卒業後、公立中学校の美術教師となるも1年で退職、上京し演劇の世界に入る。1974年、女性だけの劇団「青い鳥」を結成。以後80年代小劇場ブームの旗手的な存在となる。86年同劇団を退団。