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ブックマーク / yosyan.hatenablog.com (14)

  • アルコール依存症じゃなかったみたい - 新小児科医のつぶやき

    お酒は好きで毎日飲んでます。あれこれ飲んだのですが、今は酒飲みの終着駅とも呼ばれるジンをロックで飲んでます。量としてはオールドファッショングラスになみなみと入れて2~3杯ぐらいです。酒はケモ中の味覚異常の時期さえ欠かさなかったぐらいで、今年だってつい先日まで連日と飲んでました。 どこかでアルコール依存症になっている可能性を考えていたのですが、そこに持病の癪が起こってしまいました。癪とは上腹部から胸部に起こるキリキリした痛みですが、何年か周期で起こります。だから持病です。これは学生時代からあり、そのたびにのたうち回らされていたのですが、何度目かの胃カメラで、 逆流性道炎です なるほどと納得はしましたが、だからと言って根治法があるわけじゃありません。ただ癪が起こればPPIが有効ぐらいは判明したぐらいです。ですから癪の気配があれば間髪置かずにPPIが対処法になります。 でもって先々週に癪が起こ

    アルコール依存症じゃなかったみたい - 新小児科医のつぶやき
  • 年齢別麻疹抗体保有率 - 新小児科医のつぶやき

    国立感染症研究所に年齢/年齢群別の麻疹抗体保有状況、2015年があります。これは2015年度の麻疹抗体保有状況の調査で、現在公表されている最新のデータと見れます。非常に詳しいデータなんですがたとえば、 これを見てもイマイチ状況が把握しにくいところがあります。そこでもう一工夫したいところですが、そもそも麻疹抗体価はいくら必要かの知識が必要です。そこで小児感染免疫 Vol.23にある庵原俊昭氏の抗体検査:目的・結果・次にすることはから表を引用します。 国立感染症研究所はPA法で抗体価を測定してますから、感染予防レベルで256倍以上必要になります。この感染予防レベルの年齢別抗体価保有率をグラフにすると、 全体の平均で72.2%、グラフでも70〜85%の範囲に殆どの年齢層が含まれます。後は発症予防レベル、陽性レベル、それ以下とグラフを作ってみたのですが見にくいので思い切って2分します。 0〜32倍

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    Guro
    Guro 2016/09/11
  • 医療閑話・おたふくかぜが流行する予測 - 新小児科医のつぶやき

    ムンプスが今年は流行しそうってな話を聞いたので、私の知識整理を兼ねてまとめてみます。 ■流行予測の「たぶん」大元 IDWRの2016年第1週(1月4日〜1月10日)通巻第18巻第1号感染症週報のものと見て良さそうです。ムンプスは全例報告になっていませんので、発生数は定点と呼ばれる医療機関からの報告になります。ですから定点あたり報告数と言うのは全国にある定点観測所1ヵ所あたりの週間の受診者数(報告数)です。この定点なんですが、感染症発生動向調査年別報告数一覧(定点把握)によると こうなっています。ムンプスの調査が行われているのは小児科定点だけのようで、基幹定点にはムンプスは含まれていません。これを基礎知識として一番わかりやすそうなグラフを引用すると、 一番下の緑の折れ線が平均で、その上のオレンジが1SD、さらにその上の赤線が2SDになります。いずれも過去5年の平均に基づいています。ちょっと見

    医療閑話・おたふくかぜが流行する予測 - 新小児科医のつぶやき
  • 認知症徘徊事故訴訟 - 新小児科医のつぶやき

    事件の概略はこのあたりを参照にしています。一審段階からのマスコミ記事もあるのですが、元記事を引っ張り出せなかったので記憶に頼って付け加えます。 4/24付朝日記事 4/24付日経記事 事実関係はシンプルで、 認知症で徘徊行動を起こす人をが自宅で介護していた 同居していない息子夫婦も介護に協力していた 「がまどろんだ数分の間」(朝日記事)の間に父は家から抜け出した 父は電車(JR)にはねられて死亡 JRは介護にあたっていたと息子夫婦に720万円の損害賠償を請求 一審は満額、二審は介護に直接当たっていた母()に半額の賠償を認めたこの判決を聞いて震え上がったのはまず現在認知症を持つ人を介護している人でしょう。さらに医療関係者も震え上がっています。入院患者の中には認知症患者も少なからず含まれており、病院から脱出して徘徊行動に至る患者は現実に存在するからです。その患者が今回のような列車事故を

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    Guro 2014/04/25
  • 報道と森口氏 - 新小児科医のつぶやき

    報道検証機関と言うところが探し出してくれた森口氏関連の記事のうち、 ハーバード大学客員研究員 ハーバード大学研究員これを名乗って発言された該当記事一覧が掲載されています。ちょっとまとめてみます。 No. 読売 タブ 日経 1. PASS 2009年7月9日付朝刊22面 iPS細胞:肝がん細胞から作成 ハーバード大の研究チーム成功 2009年7月9日付朝刊34面 『がん幹細胞』からiPS細胞 米大など成功 新治療法の開発も 2. 2009年9月2日付朝刊2面 肝臓のがん細胞9割が正常に戻る マウス実験で成功/ハーバード大 2009年9月2日付朝刊3面 肝がん細胞:大半を正常化 ハーバード大チーム、マウスで成功 2009年9月7日付朝刊13面 肝がん細胞、正常に 米ハーバード大 遺伝子など用い 3. 2009年11月8日付朝刊17面 [iPSどこへ行く](下)研究体制の差 戦略無く周回遅れ

    報道と森口氏 - 新小児科医のつぶやき
    Guro
    Guro 2012/10/15
    (ざらざらっと目に付くところに、こうした記事が読める環境がありがたい)
  • TPPのお勉強 - 新小児科医のつぶやき

    先週よりもう少しお勉強してみました。まずは日情報分析局様の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)私訳 『目次』です。労作なんですが、これの問題点をピックアップして分析してくれと言うのがkoume様のリクエストでしたが、時間と気力が少々足りません。そこで11/11付の参議院予算委員会でのTPPに関する集中審議を見ながら泥縄式に勉強してみます。これも全部は長いので、佐藤ゆかり議員の質疑部分を取り上げてみます。 これが30分以上はあるのですが、TPPのお勉強のために頑張ってみます。 佐藤 続きましてTPPに関しまして質疑をさせて頂きたいと思います。まずこのTPPに関してですね、闇雲に感情論に走るのは良くないと思われます。そこで私は一つ冒頭で申し上げておきたいと思いますのは、あたかもTPPイコール貿易推進派、反TPPイコール反貿易自由化派と言うようなレッテルの下での議論を行うべきではない。それをま

    TPPのお勉強 - 新小児科医のつぶやき
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    Guro 2011/11/14
  • 食中毒を調べてみました - 新小児科医のつぶやき

    ネタモトは厚生労働省の中毒統計です。ここに記録されているのは1982年からですが、 年 事件数 患者数 死亡数 2010 1254 25972 0 2009 1048 20249 0 2008 1369 24303 4 2007 1289 33477 7 2006 1491 39026 6 2005 1545 27019 7 2004 1666 28175 5 2003 1585 29355 6 2002 1850 27629 18 2001 1924 25732 4 2000 2247 43307 4 1999 2697 35214 7 1998 3010 46179 9 1997 1960 39989 8 1996 1217 46327 15 1995 699 26325 5 1994 830 35735 2 1993 550 25702 10 1992 557 29790 6 19

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    Guro 2011/05/04
  • 10mlバイアルを巡る舞台裏 - 新小児科医のつぶやき

    マスコミ各社は長大臣が 舛添大臣 こう呼び間違えた事しか報じなかった、11/6の参議院予算委員会の質疑を11/6付ロハス・メディカル「10ミリバイアルはメーカーの事情 長厚労相」にアップされています。なかなか興味深いので追いかけてみます。 舛添 「私がおった時、新型インフルエンザワクチンの培養で1800万人までしかできないということだった。私が辞めてすぐ2700万人分まで上がった。この上方修正の理由をお聞かせいただきたい」 長 「当初見積もっていた時点では、ワクチンを出荷する時の容器、バイアルと言うが、容器の大きさを全て1ミリリットルで出荷しようとしていた。しかし昨今のワクチン不足ということで、容器の半分については10ミリリットル10倍大きな容器で出荷しようと、そうすると梱包とか色々な手間としてその部分が製造量が大きくできる。もう一つ、当初発表する時に間違いがあってはいけないというこ

    10mlバイアルを巡る舞台裏 - 新小児科医のつぶやき
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    Guro 2009/11/20
    きたな。政権交代のどさくさで国民が不利益をかぶる。とみてよろしいか。 http://b.hatena.ne.jp/entry/ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report22_1814.html
  • 芸術家には奇人が多い - 新小児科医のつぶやき

    先に弁明ですが、今日のエントリーのネタ元は中間管理職様です。よしもとばなな氏の著書の話がおもしろかったので、私も書こうと思い(実際に下書きは完成)ましたが、どうしても中間管理職様を越える出来栄えには至らなかったので、話の中心をよしもとばなな公式サイトにある日記の話に差し替えて書き直しました。 これなら二番煎じでも少しは新味があると思っていたら、中間管理職様をなめたらあきまへん。きっちりこちらもエントリーに上げられていますし、内容も充実しています。ここで余力があれば、他のネタに差し替えるのですが、正直なところ夏枯れ状態で時間切れになってしまいました。休載も考えましたが、ここまで書いているのが悔しいので「埋め草」でも上げさせて頂きます。つう事でネタ元を明記させて頂き、完全な二番煎じをお贈りします。 開業つれづれ:よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 活字中毒R. 開業つれづれ:

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  • 5月21日の感染地日記 - 新小児科医のつぶやき

    行政や医師会通達的には大きな動きなしです。動いたばかりですから、週明けまでこのままで進み、週明けから休校措置の解除の動向と発見患者の治療動向を見極めて次の動きがあると予測しておきます。迅速かつ柔軟な反応は必要ですが、さすがに神戸では来週まで大きな動きはないと考えます。 ポツリ、ポツリと神戸・大阪以外でも発見があり、東京でも発見されたの報告も出てきました。これはあくまでも私の予想ですが、神戸・大阪の教訓を十分に活かした発見対策が取られると考えています。それでも発見されれば第二段階の対策になりますから、キットやマスクが不足しないかを心配しておきます。発見が無くても大量に必要になりますから、確保は末端医療機関では結構大変です。 ところでインフルエンザ対策はガイドラインを基として行なわれています。舛添大臣も頑張って緩和の方針を打ち出しつつありますが、現時点では具体的にと言うか、システム的に体系だ

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    Guro
    Guro 2009/05/21
  • 労使協定に特別条項を作れば、基準を超えて勤務させることができるか - 新小児科医のつぶやき

    3/26付m3医療維新に、 労基署の見解では、当直とは夜間の見回り程度の宿直業務であり、原則として睡眠時間が確保される状態のもの。しかし、周産期医療現場では夜を徹して分娩などの医療行為に当たることが常態であると言える。この点について労基署は、当該業務は事実上、宿直ではなく夜間勤務であるとし、それに伴う時間外勤務への賃金を支払うよう求めた。 これは平成14年3月19日付基発第0319007号「医療機関における休日及び夜間勤務の適正化について」および平成14年3月19日付基発第0319007号の2「医療機関における休日及び夜間勤務の適正化について(要請)」の宿日直の勤務の態様に書かれている、 常態としてほとんど労働する必要がない勤務のみを認めるものであり、病室の定時巡回、少数の要注意患者の検脈、検温等の特殊な措置を要しない軽度の、又は短時間の業務を行うことを目的とするものに限ること。したがって

    労使協定に特別条項を作れば、基準を超えて勤務させることができるか - 新小児科医のつぶやき
    Guro
    Guro 2009/03/28
    あ゛ー。医師が不足している問題も、過酷な労働時間の問題も、両方とも「厚生労働大臣」なんだよなー。
  • 愛育病院の続報 - 新小児科医のつぶやき

    今日は休載の予定でしたが、事が予想以上に大きくなりそうなので、取り急ぎですが頑張ってあげます。3/26付朝日新聞より、 愛育病院が総合周産期センター返上申し出 当直維持困難 危険の大きい出産に24時間態勢で対応する総合周産期母子医療センターに東京都から指定されている愛育病院(港区)が、都に指定の返上を申し出たことがわかった。今月中旬、三田労働基準監督署から受けた医師の勤務条件についての是正勧告に応じるためには、医師の勤務時間を減らす必要があり、総合センターに求められる態勢が確保できないと判断した。 総合センターでなくなると、救急の妊婦の受け入れが制約されたり、近隣の医療機関の負担が増したりするおそれがある。都は愛育病院に再検討を求めている。厚生労働省によると、総合センターの指定辞退を申し出るケースは初めてという。医師の過重労働で支えられている周産期医療の実情が露呈した形だ。 病院関係者によ

    愛育病院の続報 - 新小児科医のつぶやき
    Guro
    Guro 2009/03/28
    労基署GJ 愛育病院GJ
  • 懐かしい話題をもう一度 - 新小児科医のつぶやき

    長い読者なら覚えているかもしれませんが、かつて下記の様な医療崩壊に対する医師の受容段階を書いた事があります。 段階末期癌の段階説医療崩壊への意識 第一段階否認医療崩壊の存在自体の否定 第二段階怒りトンデモ医療訴訟やお手盛り医療改革への怒り 第三段階取引こうすれば医療崩壊を防げるの提案の摸索 第四段階抑何をしても無駄だのあきらめ 第五段階受容生温かく滅びを見つめる涅槃の境地 改めて見たら当に懐かしい感じがします。こんなものを久しぶりに引っ張り出したのは、Dr.Pooh様の医療破壊と言うエントリーを読ませて頂いたからです。私の5段階説はあくまでも医師に対するものでしたが、Dr.Pooh様はこれを世論と言うか国民の意識として比喩されたところに感銘を受けました。言われてみれば医療崩壊に対する国民の受容でも合いそうに思えます。 そこでと言うほどではないのですが、国民の意識と言う観点からほんの少し

    懐かしい話題をもう一度 - 新小児科医のつぶやき
  • 秋葉原の事件 - 新小児科医のつぶやき

    秋葉原で理不尽な凶行に見舞われ命を落とされた方に哀悼の意を表し、治療中の方々の一刻も早い回復を祈ります。 これは天漢日乗様のところで見つけた秋葉原の事件に対する関東自動車のアナウンスメントです。 2008年6月9日関東自動車工業株式会社 6月8日秋葉原通り魔事件の報道について この度の事件で犠牲者となられた方々とその家族の方々に心から哀悼の意を表します。 また、怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。 お騒がせして誠に申し訳ありません。 加藤容疑者は、人材派遣会社・日研総業株式会社の社員として、平成19年11月より弊社東富士工場の塗装工程に派遣されておりました。勤務態度は6月4日(水)までは欠勤も無く、真面目に仕事に取り組んでおりました。 また、日常のミーティングを通じコミュニケーションを図り、管理、監督に努めている中では変わった様子はみられませんでしたので、今回の事件に対し

    秋葉原の事件 - 新小児科医のつぶやき
    Guro
    Guro 2008/06/12
    全閣僚で対策会議とか開いていたな。政府一丸となって焦点を(ネット予知ソフト開発とかに)そらしているということは、そういうことなんだ。
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