緊急理事会に向かう日本相撲協会の放駒理事長(手前)=2日午後0時54分、東京・両国の国技館、高橋雄大撮影「八百長メール問題」で、国技館前には報道陣が集まった=2日午前8時58分、東京・両国、水野義則撮影 「今度はこちらをよろしく」「二つ貸したから一つ返して」――。大相撲の野球賭博事件の捜査の中で発見された、八百長をうかがわせるメール。少なくとも十数人の力士が関与したとみられる。暴行死、大麻、野球賭博など様々な醜聞からの再生を誓った相撲界は、再び激震に襲われた。 「警察や文部科学省からは何も聞いていない」「報道があったということしかわからないので、これから情報収集して対策を考えます」 日本相撲協会の放駒理事長(元大関・魁傑)は2日朝、東京都杉並区にある自分の相撲部屋の前で、集まった報道陣に述べた。緊急理事会で、事実関係を調査する特別委員会を設置する方向で検討を始めた。 多くの相撲部屋