黒板を爪で引っ掻いたときの、なんとも言えない不快な音。思い出すだけで鳥肌が立ってしまう人もいるかもしれないが、人間があの音が苦手なのには理由があったようだ。 英科学者らが、13人の被験者にあらゆるジャンルの音を聞かせてそのときの脳の動きを研究したところ、不安や恐怖などを感じたときに活動するとされる扁桃体が最も反応した音には、共通点があると判明。その共通点とは、どれも“高音で耳に届き易い”というもので、その周波数は人間の悲鳴や赤ちゃんの鳴き声と同じだったという。 同研究を行った英ニューカッスル大学のSukhbinder Kumar氏は、「ヒトがこのような音を不快に感じるのは、扁桃体から聴覚皮質へのSOSのサインのようなもので、原始の時代からある本能が働いているからなのかもしれない」と分析。ちなみに、今回の研究で使用した74の音のうち、被験者が最も不快に感じたのは、1位 ナイフでガラス瓶を引っ