概要TFCC損傷とは、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体(TFCC)と呼ばれる部分に損傷が生じる病気です。三角線維軟骨複合体(TFCC)とは、手首の関節の中にある関節円板と呼ばれるクッションと、これを橈骨(とうこつ)・尺骨(しゃっこつ)・三角骨と結ぶ靱帯(じんたい)で構成されます。 損傷の主な原因は、手首のけがや加齢による組織の変性とされています。発症すると手首の小指側に痛みが生じ、重症化すると手首の関節が動きにくくなります。痛みは手のひらを返したり、手首を小指側に曲げたりするときに生じることが特徴です。 TFCC損傷の治療は、基本的には患部を安静にして痛み止めを使用したり、サポーターやギプスで固定したりする保存的治療が行われます。しかし、これらの治療で症状が改善しない場合は手術が検討されることもあります。 原因発症の主な原因は、手首の関節の外傷や加齢による変性と考えられています。なお、