金原ひとみさんの初の新聞連載小説『クラウドガール』。奔放に生きる妹と規律正しく生きる姉が共有する、家族をめぐる「秘密」を描いた物語だ。本人に本作への想いを伺った。 姉妹の濃密な関係を描く ―新作『クラウドガール』は、対照的な姉妹の共感と反発、そして家族の秘密にまつわる物語です。ご自身初の新聞連載でしたが、出発点はどこにありましたか。 姉妹を書いてみたかったんです。姉妹のいる友人たちを見ていると、すごく仲がいいか、すごく仲が悪いかのどちらか。私には兄がいますが、お互い空気のような存在です。姉妹の間にある生々しさを、いつか書きたいと思っていました。 自分に9歳と5歳の娘がいることも大きかったです。姉は社交的で妹は人見知り。無意識的に足りない部分を補い合っています。彼女たちを見ていると、ここまで仲が良くても、いつか破綻したりするのかな、と考えたりします。 新聞連載の話がきた時、幅広い層が読むから
ゴシック体を、「自然体」へ。いちばん人に近い、伝わる文字へ. たづがね角ゴシックは、Monotypeの欧文書体、Neue Frutiger®に合う日本語書体として開発がスタートしました。Neue Frutigerのような〈安心感〉をもつヒューマニストサンセリフ体として、サイン・書籍・広告・Web等、用途を限定しない汎用性の高い製品を目指しました。漢字と仮名などの日本語の文字サイズに合わせて、あらかじめNeue Frutigerを拡大し、ベースラインシフトを施した状態で搭載しています。 デザイナー 小林章 山田和寛 土井遼太 Foundry Monotype Studio Classification Sans Serif Friendly Legible Modern Readability Confident Gothic Japanese たづがね角ゴシック たづがね角ゴシックは、Mo
ヴァリス3部作新訳までの経緯 小泉 今回は山形さんにヴァリス3部作について、お話を訊けたらと思っています。私は昔、挫折したんですよ、『ヴァリス』。 山形 ですよね。 小泉 『聖なる侵入』はうへぇ、とか言いながらもなんとか読んだ。『ティモシー・アーチャーの転生』は割と好きだったような記憶があります。でもこの3作、3部作と呼ばれているのは知っていたんですが、あまりこの3作のつながりを意識していなかったんですけど、今回、あらためて3作通して読んでみました。山形さんの新訳ということで、3作とも最初にあとがきから読んで。あとがきから読んだらすごくちゃんと読めてびっくりしました。 山形 ありがとうございます。 小泉 ディックの新装版、つまり装幀が新しくなっていろいろ出ているじゃないですか。よく見ると新装なだけで新訳じゃないものもけっこうあるんですよね。この3部作が新訳になっているっていうのはどういう経
羽田圭介 1985年、東京都生まれ。明治大学卒業。2003年、「黒冷水」で第40回文藝賞を受賞してデビュー。2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川龍之介賞を受賞。著書に『不思議の国のペニス』『走ル』『ミート・ザ・ビート』『御不浄バトル』『「ワタクシハ」』『隠し事』『盗まれた顔』『メタモルフォシス』などがある。 ゾンビ映画を1日1本観続けて感じた閉鎖的な感覚。それは純文学の世界と似ていた。 ――芥川賞受賞から1年と少し。そろそろ新作が読みたいなと思っていたら、どーんと出たのが実に750枚の大作『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』(2016年講談社刊)。とてもいいタイミングで刊行されたなと思いましたが、書き始めたのは受賞よりもっと前ですよね。 羽田 そうです。書き始めたのは3年半前くらいからですね。その頃は新刊を出してもどこの書店にも置いてもらえず、何をやっても何のリアクショ
読書家の中でも「重い・長い・難しい」と厄介なイメージで敬遠されることも少なくないロシア文学。 でもそれ、本当にそうなのでしょうか? 氷の杭で打つと歌い出す心臓、クローンの身体にたまる青い脂、主人公の顔がXXXに!? 等々、ぶっ飛んだ展開をみせる作品の数々が表すように、かつて政治・哲学・宗教のすべてを集約し、いわば社会を映す鏡であったロシア文学は、いま新たな流れへと向かいつつあります。 今回はロシア文学者である沼野充義氏、松下隆志氏と、ロシア文学に興味はあるけれど詳しくはない池澤春菜氏の3人が、ロシア文学の成り立ちから、バックボーンとなる歴史や政治、そして新鋭の近代作家と作品紹介などを通して、その魅力を探ります。 池澤: まずアンケートを取りたいと思います。そもそもロシア文学は好きですか? 好き32.8%、苦手16.5%、読んだことがない50.7%松下: 半分は「読んでない」。 池澤: え〜
『A peanuts book featuring Snoopy (1)』 チャールズ M.シュルツ,谷川 俊太郎,Charles M. Schulz 角川書店 1,037円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『サザエさん (1)』 長谷川 町子 朝日新聞社 540円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『新コボちゃん (1) (MANGA TIME COMICS)』 植田 まさし 芳文社 514円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫)』 トルストイ 新潮社 853円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『うる星やつら 1 (少年サンデ
ラテン文学 著者·作品略号 ラテン文学における著者と作品の略号を紹介します。OLD(Oxford Classical Dictionary)をもとにしています。 辞書や書籍、注釈書などに著者や作品が引用されるときには、しばしば略号が用いられます。 分量が多いので、アルファベット順になっています。著者のアルファベットを基準にしています。 ※略号の詳細については、下に記載しています。 下の表のアルファベット部分をクリックしてください。 著者の略号の頭文字です。著者が不明で、著者名が記されない場合は、作品名の頭文字となっています。 また、断片集や碑文集成などの略号を[別]の所にまとめてあります。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く