科学ガイドトップ ① 『はじめての圏論 ブンゲン先生の現代数学入門』(講談社、評・読書猿さん) リレー連載スタートを切った本は、数学者・加藤文元(ふみはる)さんによる『現代数学入門』。それを「インターネットの知の巨人」と称賛されている「読書猿」さんが読み解きます。本の中で着目しているのは、「圏論」という言葉。もともと数学の世界の言葉だったのが、急速にあらゆる分野に浸透しつつあります。 これまで「モノ」で豊かさを実感してきた私たちの社会。ところが、21世紀になってから「つながり」「ネットワーク」「相互依存」が、富の源泉へと替わり、「つながりの設計」にあらゆる学問が取り組まなくてはならない時代になってきました。それなのに「つながり」そのものを扱うのは不慣れで、そのための道具や考え方が求められています。 「圏論」はまさにそのためのもの。加藤さんは読者にこう訴えます。「世界をモノの集合として見るの

