熊本には私立の小学校がそれほど多くなくて、そのかわりに、大学の附属小学校に通わせるのが、ひとつ、教育熱心な親御さんの目安だったりする。 会社の女の子がほほえましげに「付属(だから、付属というのは附属小学校のことである)に通ってる子って、すごく利発そうなのよねぇ。いつも会う子がいるんだけど、通学するバスの中で、隣に座った人に必ず話しかけたいらしくて、きょろきょろしてるのよ」と、いうことを話していた。 「でもそれって、登下校で事故に巻き込まれない為の知恵じゃない? 知り合いが多ければリスクは減るよね」と、私が言うと 若干引き気味に彼女は「そうかぁ…でもそれって親がそうしなさいって言ってるのかなぁ?」と、やや不満げな様子だった。私が無粋だったかもしれない。 そっちのほうが生き残りやすいから声かけろ、とは、親もさすがに言わないと思うけど。というか君たちもっとミステリを読みなさい。*1 あぁしかし、