「チェルノブイリ・ハート」 2003年のアカデミー賞ドキュメンタリー短編賞でオスカーを受賞している。 いい映画であるが、最後が気になる。 心房中隔欠損や心室中隔欠損、そのほかの複雑な心臓奇形の子どもは、日本でもある比率で、それなりにたくさん発生している。 それらの子どもたちは粛々と心臓外科手術を受け、救命できるようになっている。 が、ベラルーシでは医療水準が低いためになかなか心臓手術の順番がまわってこない。 そこにアメリカの心臓外科医がやってきて、手術を行っている。 母親たちは泣いて喜ぶ。 この映画は、女性ドキュメンタリー作家がチェルノブイリの現地に入る話から始まって、心臓に疾患をもつ子どもが暮らしている施設を取材し、そして、最後にアメリカの心臓外科医が乗り込んで手術をしている。 この映像をみていくと、心臓に重大な疾患をもつ子どもは全部、チェルノブイリ原発事故が原因というストーリーになって