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ブックマーク / honz.jp (23)

  • つなげる、つながる京の小商い 『街を変える小さな店』 - HONZ

    ノンフィクションファンの人たちにとってHONZが恐ろしいのと同じ意味において、私は恵文社一乗寺店が怖い。 関西地区では、そのイメージキャラおねえさん『おけいはん』で知られる京阪電鉄。その終点の出町柳は、比叡山方面へ向かう叡山電鉄、いまだにICカードを導入していない奥ゆかしき小さな私鉄、の始発駅でもある。 ワンマン電車にとことこ揺られて三つ目の駅が一乗寺。駅員さんもいない小さな駅で下車すると、曼殊院道といういかにも京都らしい名前の道がある。小さいながらもちょっと正しい商店街になっていて、魚屋さんや酒屋さん、和菓子屋さんに、なんと、なつかしの駄菓子屋さんまでならんでいる。 心うきうきそぞろ歩いて3~4分のところに、知る人ぞ知る恵文社一乗寺店がある。何平米とかはわからないけれど、決して大きくはないワンフロアの屋さんである。しかし、のセレクションと並べ方がすごいのである。 おぉ、こんなところに

    つなげる、つながる京の小商い 『街を変える小さな店』 - HONZ
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    Hi-Fi 2013/12/25
  • 『妻と飛んだ特攻兵』 - 大空に舞った白いワンピース - HONZ

    ごく稀に、年に数回ほどだが、まるで導かれたかのように一冊のと遭遇することがある。書の強烈な磁力は、完成されたグラフィック広告のような表紙から発せられていた。 タイトルと写真を見た時の「この女性が!」という驚き。続いて副題の「8・19満州、最後の特攻」を眺める。「満州に特攻隊?」「8月19日って、終戦後のことなのか?」など、次々に湧き上がってくる疑問… まるで映画のエンディングのようなシーンから書は始まる。 ”「女が乗ってるぞ!」 滑走路を走る飛行機の後部座席に、さらさらと風になびいている長い黒髪が見えたのだ。そしてほどなく群衆は、あの白いワンピース姿の女性も忽然と姿を消したことに気づいたーーー。” 九七式戦闘機に乗っていたのは、ソ連軍戦車に特攻しようとする谷藤徹夫少尉(当時22歳頃)。そして見送りにきていたはずの・谷藤朝子(当時24歳頃)が、いつの間にか後部座席に。1945年8月1

    『妻と飛んだ特攻兵』 - 大空に舞った白いワンピース - HONZ
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    Hi-Fi 2013/06/21
  • 『レジリエンス』 立ち直る人やモノたち - HONZ

    物事は、なぜ立ち直るのか。 ハイチ地震の発生後、数千人規模の「ミッション4636」を数日で立ち上げた若い学生達は何をしたか。ホロコーストで残酷な光景を目にした孤児たちは、なぜ、その後の人生を幸せにコントロールできたのか。アルカイダや米軍が研究する「ネットウォー」とは何か。それは、どのように「結核菌」に似ているのか。都市を活性化させているものは何か。人が人を信頼し、協力関係が生まれるのは、どのような場合か。シカゴで暴力の連鎖を止めるために、エイズやコレラに対処するための疫学はどのように役立ったのか。ボルネオ島の露店から瀕死の赤ん坊のオランウータンを奪って走ったオランダ人研究者は、熱帯雨林を再生するために何を成し遂げたか。 Resilience(レジリエンス)は復活力、回復力などと訳される。これは、単に頑強や冗長を意味するものではない。柔軟でアドリブ的で、単なる復旧ではなく異なる形での回復を成

    『レジリエンス』 立ち直る人やモノたち - HONZ
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    Hi-Fi 2013/03/22