認定された障害程度区分が軽すぎるとして、全盲女性が名古屋市を相手取り、正当な障害区分を求めた訴訟の判決が7日、名古屋地裁(福井章代裁判長)で言い渡される。原告のしんきゅう師、梅尾朱美さん(62)=同市熱田区=は点字の判決文を求めている。最高裁によると、点字判決文は極めて珍しい。地裁は5日現在、点字にするか明らかにしていないが、点字判決文が出されれば、障害者の権利を担保する一歩になる。【山口知】 市は06年、梅尾さんの障害程度区分について、視覚障害者に対しては最も重い等級「4」と判定したが、09年に一転して最も軽い「1」に下げた。梅尾さんによると、担当の市職員は「前年までのサービス利用量が少なかったため」と等級を下げた理由を説明した。等級が下げられると、家事援助の回数などが減らされる。 梅尾さんは代理人を付けず、自ら点字で訴状を作り、提訴した。過去に梅尾さんが別の訴訟を起こした際、代理人