19日、徴兵制を拒否し、フランスに亡命している韓国人のイ・イェダ氏が外国特派員協会で会見を行った。イ氏は雨宮処凛氏の招きで来日。滞在中は若者と交流しながら徴兵制について話をしているという。韓国で日本語を習得したというイ氏は、日本語で会見を行った。 同席したアン・アキ氏は徴兵を経験。安氏によれば、韓国の徴兵制は1950年の朝鮮戦争勃発後に始まった。当時の財政状況に鑑み、ほぼ無料での服務が行われてきたが、経済力が上昇した現在においても、待遇に大きな変化は無いという。韓国の最低時給の水準に残業代や週末手当を除外しても、9万5000円が支払われなければならないが、二等兵の月給は日本円で約1万円という現実だという。また、外出・外泊は月に1日、服務期間全体で10日間までと定められ、多くの兵士が一部屋40人で生活をしているという。アン氏は、こうした状況から3日に1人のペースでの自殺者がでていると指摘した