湾岸のカタールに、日本の「カワイイ」が上陸した。 今月12日から開かれているドーハ国際図書展で、漫画などの書籍展示に加え、コスプレやロリータ・ファッションのショーが行われている。肌の露出を避けるなど服装が厳格な同国では、初めてのことだ。 男女とも全身をすっぽり覆った地元の民族衣装と、ミニスカートのコスプレが混在する光景は、かなりの異彩を放っていたが、地元の若者たちは日本のポップ・カルチャーを意外とすんなり受け入れていた。 カタール大学で同好の士を集め「日本クラブ」をつくったシェイマ・シャレフさん(25)は、「6歳の時に知ったセーラームーン以来、日本のアニメから文化にまで夢中。カタールの子供たちも、日本のものとは知らずにアニメなどになじんでいて、流行の素地はある」と言う。