AKB48も「SDガンダム三国伝」も論じていく ――『PRELUDE 2011』は、『サイゾー』で連載されていたものだけではなく、大幅にボリュームアップされています。その中で宇野さんが2010年の注目すべきものとして、AKB48や映画『告白』、展示&ライブペイント企画「カオス*ラウンジ」などについて触れた企画もありますが、それらを取り上げた理由を教えて下さい。 宇野氏■この時代でなければ出てこなかったもの、かつ優れた表現ということですね。例えばAKB48を、ビフォーの人たちは単にマーケットの問題としてしか考えない。そこに文化批評の貧しさがあります。AKB48って本当は想像力の問題として捉えたほうがいいと思うんです。日本でキャラクター文化の最先端になっているのは間違いなくAKB48ですよ。市場にうずまく無意識と欲望が実現している多様性について、もっと敏感であるべきだと思う。 ――変わったとこ