ルワンダを初めて訪問した時にルワンダ人の友人が「虐殺記念館」に私を連れて行った。記念館は我々日本人の感性から云えば気持ちが悪くなるほどの虐殺写真の陳列がなされてあった。記念館の案内人によると1994年4月6日に発生した大統領暗殺から約100日の間にフツ系の過激派によって約100万人のツチ族が虐殺されたと説明を受けた。ルワンダの友人は吐き捨てる様にこう云った。「大虐殺の張本人はベルギー人だ」と。 ジェノサイドの真実 ウィキペディアによると「ルワンダ虐殺は部族対立の観点のみから語られることがあるが、ここに至るまでには多岐に渡る要因があった。まず、フツとツチという両民族に関しても、この2つの民族はもともと同一の由来を持ち、その境界が甚だ曖昧であったものを、ベルギー植民地時代に完全に異なった民族として隔てられたことが明らかとなっている。 また、民族の対立要因に関しても、歴史的要因のほかに1980年