ポインタはメモリー上に連続して配置されているデータにアクセスするための 基本的な方法で、この意味においては配列と同一視することができます。 しかし、これのみがポインタの役割ではありません。その威力が発揮されるのは ソート (並び替え) にあります。 並び替えにポインタを使用する方法は図書館の「目録カード」の使用方法と極めてよく 似ています。「目録カード」には「書名」と「著者名」及び「保管場所」が 記されています。「保管場所」を保存されているオブジェクトのアドレスと考えれば 「目録カード」は「ポインタ」に他なりません。 蔵書が多ければ、書名順や著者名順 に書架の上にならべることは現実的ではなく、「目録カード」の方を書名順あるいは著者名順に ならべることによって、利用者に便宜を図るのが普通です。 これがまさしくソート (並び替え) にポインタを導入する基本的な理由です。 ここではポインタの基礎