天皇杯もっと番狂わせを!! 【金子達仁】2010年10月22日 16試合で6万1000人少々。1試合平均にするとたったの3800人。観衆が1万人を超えたのは、わずかに1試合だけだった。これが、天皇杯4回戦の現実である。 元来、日本人は世界でも有数のトーナメント大好き民族のはずである。サッカーに限らず、ほとんどすべての学生スポーツの日本一はトーナメントで決定される。あとがない一発勝負に魅力を感じる人の割合は、他の国に比べても多い気がする。 にもかかわらず、観客動員を見る限り、ファンにとっての天皇杯はまるで魅力のないコンテンツに成り下がってしまった感がある。1試合平均で3800人。これでは、チーム関係者としては数字を水増ししようという気にもなれまい。 そもそも、カップ戦の魅力とは何なのか。ジャイアント・キリングである。ところが、現状の天皇杯は、できる限り番狂わせを少なくしようという狙いがあると