【モスクワ=副島英樹】ソ連末期にペレストロイカ(改革)を進め、東西冷戦を終結に導いたゴルバチョフ元ソ連大統領が2日で80歳となり、ロシアのメドベージェフ大統領から最高位の国家勲章が贈られることが決まった。 インタファクス通信によると、メドベージェフ大統領は同日、モスクワ郊外の別邸でゴルバチョフ氏と会談。非常に困難で劇的な時期に国を指導した多大な仕事にふさわしい勲章だと強調した。一方で、「その大いなる労苦にはいろんな評価がある」とも述べ、国力の衰えや社会・経済の混乱を招いたとするゴルバチョフ氏への否定的評価が今も残ることにも触れた。 ゴルバチョフ氏は勲章授与に感謝の意を伝え「胸が高鳴っている」。メドベージェフ氏は「それはいいこと。心は80歳ではなく、はるかに若いということです」と返した。 授与されるのは、エリツィン大統領時代に復活した最高位の「聖徒アンドレイ・ペルボズバンニー勲章」。A
2月21日、ゴルバチョフ元ソ連大統領は、プーチン首相がロシアで権力を独占し、有権者から民主的な選択の自由を奪っているとして非難(2011年 ロイター/Sergei Karpukhin) [モスクワ 21日 ロイター] ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領は21日、プーチン首相がロシアで権力を独占し、有権者から民主的な選択の自由を奪っているとして非難した。 プーチン首相は2000年から08年までロシアの大統領を務め、同国では今でも最高権力者とみなされている。ゴルバチョフ氏は、プーチン首相と同首相が3年前に大統領へと導いたメドベージェフ大統領が2人で、来年3月に行われる大統領選挙の候補者を決めるだろうと指摘した。 ゴルバチョフ氏はさらにプーチン首相について、ロシアの選挙を自らが決められると考えるとは「恥知らず」で、そのような「うぬぼれ」は信じがたいと主張。「われわれには議会も法廷もあり、大統
2月16日、ゴルバチョフ元ソ連大統領は、エジプトやチュニジアの政変について、表面的な政治的安定や経済発展では民主的な自由を制限できないことを示していると指摘。昨年6月撮影(2011年 ロイター/Grigory Dukor) [モスクワ 16日 ロイター] ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領(79)は、エジプトやチュニジアの政変について、表面的な政治的安定や経済発展によって民主的な自由を制限できないことを示しているとの見方を示した。16日付のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙への寄稿で述べた。 ゴルバチョフ氏は「エジプトの苦しい選択」と題された寄稿で、アラブ世界をめぐる従来の政治的な考え方が「独裁体制か原理主義や過激派、テロリズムという誤った二分法に、あまりにも長く基づいていた」と指摘。 「カイロのタハリール広場や他のエジプトの都市の通りを埋めた人は、見え透いたまねごとを終わらせよ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く