社説 橋下氏の見解 信念も哲学もなかったか2012年9月25日 Tweet 結局のところ、選挙民向けに正義感を漂わせる姿勢を取り繕っていたということなのか。 新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長が、米軍普天間飛行場の返還・移設問題で、「今の段階で辺野古移設以外の代替案を持っていない」と発言した。 事実上、日米両政府がごり押しする名護市辺野古への県内移設案を容認した発言である。 普天間飛行場へのオスプレイ配備に頑強にあらがい、県内移設ノーで一つに結ばれつつある沖縄社会にとって、到底受け入れ難い認識だ。 2009年末、橋下氏は「米軍基地は沖縄だけに負担させる問題ではないという認識を持ちたい」と述べ、沖縄の基地負担に寄り添う発言を繰り返した。米軍機訓練の関西空港への移転を受け入れる余地があるとの認識も示していた。 日米安保の重要性を説きながら、自らはその痛みを引き受けない政治家が