今年の大学入学共通テストで「親ガチャ」を想起される問題が出され、注目を集めた。「親ガチャ」は、子供は親を選べず、家庭環境によって人生を左右されることを、カプセルトイのガチャ(くじ引き)に例えた造語で、令和3年の「新語・流行語大賞」トップ10にも選ばれた。最近では、ひとり親の食事環境を示す「片親パン」など、家庭の格差を示すネットスラングの先鋭化が進み、差別の助長につながるとの懸念が広がっている。筑波大の土井隆義教授(社会学)は、先鋭化の根底には不安があるとし、法に触れるものはしっかり取り締まるべきだと話す。 【表でみる】高校生のなりたい職業男女別TOP10は? ■共テの問題文に? 「すごい豪邸…、こんな家に生まれた子どもは運がいいね。不平等だな」 豪邸を目にした高校生2人が、運の違いで生まれる格差について話し合う設問は、共通テストの初日、14日の倫理で出題され、SNS(交流サイト)で「親ガチ