地球がある天の川銀河(銀河系)と近傍の巨大銀河アンドロメダ銀河との銀河同士の衝突が、すでに始まっている可能性があるとする最新の研究結果が発表された。 専門誌Nature Astronomyに掲載された、今回の研究をまとめた論文によると、あらゆる銀河の周囲を取り巻くハロー領域を満たしているガスは、非常に遠距離まで広がっている可能性があることが明らかになった。 だとすると、約40億年後に衝突すると考えられている銀河系とアンドロメダ銀河は、すでに相互作用が進行しているかもしれないのだ。 銀河周辺物質(CGM) 今回の重要な研究結果は、天文学者がこれまで考えていたよりもはるかに銀河が大きいことだ。豪スウィンバーン工科大学などの研究チームは、約2億7000万光年の距離にあるスターバースト銀河(大質量星が短期間に爆発的に形成されている銀河)IRAS 08339+6517を覆っている銀河周辺物質(CGM