「姉の自死をきっかけに、『男らしくあろう』と家庭でも仕事でも頑張りすぎていたことを痛感した私は、セラピーの一環で女装をしてみたんです。男らしさの対極にある行為ですね。すると想像もしていなかったことが……」 議員立法として国会に提出されたLGBT法案。正式名称にあるように、性的指向や性の多様性について国民の理解を深めるのが狙いだが、当事者団体や保守的な議員らによる反発も強く、与党、立憲・共産・社民の案、維新・国民の3案が揃うという異例の事態となっているが、審議入りがいつになるかは不透明だ。 「生まれつきの性別は男性であるトランスジェンダーの女性トイレ利用や、スポーツの女子の大会に、身体能力は男性である人が出ることに繋がる可能性など、従来の女性の権利をないがしろにする危惧などもあり、与党内でも議論は紛糾しました。法律の条文のひとつひとつの言葉に気を遣わなければならず様々な懸念事項もあります。そ