ビジネスパーソンを中心に根強い人気を誇る、中国レノボの「ThinkPad」。最新モデルの「ThinkPad X240s」や「同T440s」では、4年に1度と言われる大規模な設計変更を施した。そこには、同社の大和研究所(神奈川県横浜市)で生まれた技術が詰め込まれている。このほど同社でワールドワイド・コンペティティブ・アナリストを務めるケビン・ベック氏が来日。ThinkPadの設計における、もの作りの裏側を明かした。 ThinkPadのようなビジネス向けパソコンは、企業が費用を負担するケースが多い。「ユーザーは自分で代金を払っていないぶん、扱いが粗雑になりがち」(ベック氏)。さらに、外出先や社内の会議室などに持ち運んで使う場面も多い。そこでThinkPadの製品設計においては、何よりも信頼性や堅牢性を重視する。多少のコストが掛かっても、信頼性や堅牢性向上のために必要と判断されれば認められるとい