8月の猛暑が嘘のように、今年も秋がやってきました。モズの声や、キンモクセイの香り、ハロウィン商戦と、ひとそれぞれ秋の感じ方はありますが、当ブログの過去の記事を紐解いてみると、カヤネズミの球巣や川に放たれた金魚、枯葉にくるまったコウモリなど、生きもの屋たちの秋の感じ方はひと味違うようです。 ところで、「秋」という字は「のぎへん」に「火」という字を書きます。実りの季節に穀物を示す「のぎへん」はしっくり来ますが、なぜ「火」なのでしょう?植物屋としては、山が燃えるように紅葉するからかな、と思っていたのですが、調べてみるとちょっと違うようです。 【秋と火の意外な関係】 諸説あるようですが、一説には、秋はバッタ類が大発生して収穫前の穀物を食い尽くしてしまうことがあるので、バッタを焼いて豊作を祈ったところから来ているそうです(※1)。そういえば、パール・バックの代表作である「大地」のなかには、主人公の王