著者は南伊勢町・田曽浦出身の方で今年米寿を迎えられました。老いてなお執筆活動をされてます。この本は9月に刊行。文筆業は生涯現役を続けられるので羨ましい限り。 作品群はタイトルにもあるように日本国内の海岸地方を訪ね歩いた紀行文。 私はほとんど読んでます。沿岸漁業は資源不足、後継者不足など問題が多いですが魚は少なくなったとはいえ需要はあるので絶やすわけにはいきません。作品全体を通してほどんどの漁業関係者が口にするのは「昔はたくさん取れた、乱獲した時期もあったがそれにしても少ない」と。総じて高度経済成長時代が始まる1960年あたりまでがよき時代だったようです。 上記の本では伊豆諸島に元海女さんを訪ねますがなんと志摩半島出身の方々。今はウエットスーツで誰でも潜れますがその昔は専門職でないと深い海には潜れなかったので出稼ぎに来ていたようです。 済州島の海女さんたちが以前に日本にも来ていたように海はそ