就職活動が難航し、なかなか内定を勝ち取ることができない不安と焦燥と失意の中で、うつ病など心の病を患い、自殺してしまう学生も出ていると聞く。実際に自殺してしまう人は一握りであろうから、絶望の中で死にたいと思っている人だけでもかなり多いと想像できる。 実際に自ら死を選ぶことを実行してしまうか、思いとどまるかは、運であると私は考える。 私も、過去にそういった思いを募らせて、もう駄目だと思ったことが何度かあるが、今、運良くここに生きている。 死のうと思っていたがやめた、というのは、例えば、たまたまその日に友人から電話がかかってきて出かける約束をしてしまったとか、たまたまついていたテレビがおもしろくて笑ってしまったからとか、月が綺麗だったからとか、今日じゃなくてもいいかとなんとなく思ったからとか、そういった些細なきっかけからだと思う。 問題なのは、将来の不安のあまり死のうと思っている人が潜在的に少な