鹿児島労働基準監督署(鹿児島市)は17日、中国人技能実習生3人を不当に安い賃金で働かせるなどし、計約400万円を支払わなかったとして、最低賃金法違反と労働基準法違反の疑いで、縫製会社「サツマソーイング」(鹿児島県枕崎市)と実質的な経営者の男性(75)を書類送検した。男性は容疑を認めているという。 書類送検容疑は平成20年4月〜21年7月、技能実習生の中国人女性3人に対し、鹿児島県の最低賃金に満たない時給300〜400円しか払わず、月平均で約180時間の時間外労働をさせながら割増賃金を支払わなかった疑い。 3人は今年3月、同社と受け入れ団体などに未払い賃金など計約2700万円の支払いを求め鹿児島地裁に提訴している。